オーロビル


目標は「Human Unity(人類の和合)」。

同時に、持続可能な農業・資源の節約や自給・価値提供の経済という取り組みを主体に、オフグリッドやパーマカルチャーというエコロジカルな暮らしを実践している。

オーロヴィル内ではAuroCardというチャージ式のカードを使用しており、(訪問者以外)金銭のやりとりはほとんどない

お金を使用しないコミュニティシステムとは

一部では、「お金のやりとりをしない場所」とも言われている。僕の場合(訪問者)はやり取りは必須。滞在費や食費は当然のように必要だからだ。

しかし、それを極力しないように目指しているのがオーロヴィルだということだ。この面では、ビジター(訪問者)かオーロヴィリアン(住人)かで大きく変わってくる。

オーロヴィリアンともなれば、ほとんど使用しなくても生活ができるようだ。オーロヴィルとは、想像以上にシステマティックであるのだ。

◯オーロヴィリアン

本当のオーロヴィリアンになるためには、少なくとも2年かかる。「オーロヴィルに住んでいる=オーロヴィリアン」というわけではないのだ。

自分の持ち寄ったお金で住み始め、約1年ほどのお試し期間後、オーロヴィル議会で住民になる本採決が行われ、本人の経済状況によって住人になるための費用が決定し、それを払えばオーロヴィリアンを名乗れる。

つまり、オーロヴィリアンになるためには、数年間収入がなくても生活できる財力が必要だということである。必然的に年齢層は高くなる。

自国で得た財で悠々自適に暮らしている人が多い印象だが、唯一の決まりに「職業を持つこと」がある。そのため、オーロヴィリアンは何かしらの仕事をしてオーロヴィルに貢献し、報酬は全てオーロヴィルに還元されて運営費に充てられる。

オーロヴィリアンになった後も、一定以上の労働をすることによって自分のポイントが付き、やっとお金のないシステムに参加できるというわけだ。