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2023年08月

■プリゴジン乱の顛末と深層究明 (小説)②


「英国の2023年1月から5月の統計によると、新型コロナで死んだ95%がワクチン接種で、5%は非接種だったんですって」
 安音は、ギブソンに語り掛けた。

「ワクチン後遺症だろうね。間違いなく。ワクチンの形態をとる生物兵器を撃ち込まれた人々への暗殺が進行中だよ。シェディング現象による未接種者の病態の悪化も同時進行ってことだ。直接、身体に入れられなくても、伝染によって、地域全体に軍事生物兵器の威力を拡散していっているんだからな」

 ギブソンは、300人委員会カルトの陰謀を何とか、阻止できないものかと考えている。二人は、ミステリー小説か「キルデミック覚醒2023」のシナリオで、我々に攻撃が加えられている実態を表現できないものかと話し合っていた。

「ところで、ロシア政府がプリゴジンの遺体のDNA鑑定で本人であることを確認したらしいわね。遺体のDNA鑑定は、プーチンさんも最もはやく知りたかった確認事項でしょうから。プーチンさんは、国内の調査機関の情報を信頼しているようだわ。」

 安音は、最新情報をギブソンに伝えた。

「そうらしい。ロシアは、西側報道を逐一チェックして、それらに応答する形で情報を出しているからね。それと、プライベート飛行機は、売りに出されていて、その買い手が、機内を撮影していた映像も出ているね。それと、客室乗務員の女性が、離陸直前に、緊急の修理か整備で、離陸が遅れていると知り合いにメールを打っていたらしい。西側報道は、米軍の見解、対空ミサイルで撃ち落とされた形跡がないとの発表から、内部に爆発物が仕込まれていたと見ている。飛行中にレーダーから消えてから数十分後にパイロットがバランスを崩して、立て直そうとあがいたけれど、急降下したという記録が残っている。レーダーから消えている間に、何らかの爆発現象があって、それが公にならないように、工作している節があるから、ロシア内部の暗殺部隊による犯行と言うのもあり得る状況だな。もしくは、ロシア国内に入り込んでいる西側スパイの工作か」
 ギブソンは、深層につながる情報を精査しながら、実相に迫ろうとしている。安音は、珈琲とグラスヘッドバターと蜂蜜で作ったオートミールクッキーをギブソンに差し出した。

「飛行機はずっと使ってなかったし、緊急の整備と言うのは、暗殺目的も含めてのチェックでしょうね。それを潜り抜けて、爆発物が仕掛けられるものかしら。見つけられにくい、携帯電話なんかのありきたりのものをどこかに仕込んでいて、その作動によって何かが起こるなんてことはないのかしら。」
「そうだね。尾翼の内部に小さな爆発物を仕込んでいたのかもしれない。バランスを崩しているからな。モスクワからワグネルの本拠地に帰る飛行だったらしいし。事前に、尾翼に仕込まれたものまではチェックはできないだろうし。いずれにせよ。事故ではなく、暗殺であることは確定だ。」
「それにしても、誰が犯人なのかしら。」
 安音は、オートミールクッキーに手を伸ばしながら、話しを続けた。

「日本のマスコミは、ロシアと米国の報道をチェックして、墜落に関与できる可能性から、プリゴジン氏の個人的なパイロット、ステパノフ氏が第一容疑者として報道しているようだ。彼は、当日のフライトには乗っていない。二番目は、アメリカとウクライナの情報筋から浮かび上がった人物。ロシア軍諜報部隊の責任者、アベリヤノフ氏。過去の暗殺事件にも関与しているとの西側諜報のリストに載っている人物だ。三番目は、BBC報道によると、西側国防筋の見方として、FSB(ロシア連邦保安庁)が狙った可能性が高いとのことだ。いずれにせよ、ロシア国内の人物にしか絞り込んでいない。」
「元ロシアスパイ、リトビネンコはプーチンの政敵の暗殺命令を拒否して亡命。亡命先で、2006年に放射性物質で中毒死しているようね。あくまで、西側報道だけど。プーチンがやった。プーチンがやったという物語を作り出すために、西側DSスパイがやった可能性も否定できない状況だけど」
 安音とギブソンは、報道で作り上げられる物語に慣れきっている。西側のストーリーをうのみにはしない。スパイ合戦では嘘がつきものなのだ。

「それにしても我々の国の学者コメンテーターは、色眼鏡を外して、歴史的事実をありのままに見るということができていないな。コロナ騒動でも、洗脳社会の弱さが78%の接種率につながっている。日本だけだよ、いまだに打っているのは。それほど、情報弱者だということだ。ロシア、ウクライナ戦争の発端も、いきなりロシアがウクライナに攻め込んだ訳ではない。ロシアは、新ロシア派が暮らす東のロシア語を話すロシア人からの要請で、独立戦争をサポートしているという構図なのに。その延長線上で、アフリカ諸国とも連帯し、覇権を伸ばそうとしている。これが、西側の利権の切り崩しと写っているから、プーチンさんが許せないのだろうよ」

「ブリックスの台頭に連動して、ニジュール等のアフリカ諸国は新植民主義から独立しようとしている。米国DS実業家とフランスは、アフリカ諸国の国民から長年の搾取の経験から嫌われている。 アフリカ諸国が、事実上、西側の枠組みから離反しないように、別の意味の植民地である日本へ、アフリカにお金を出すように命令した。岸田影の潜在意識が、日本から資金を出すよう手配した。 植民地日本から出させたお金で、アフリカ植民地に金を渡すことでつなぎとめようとする戦略。アベノミクスの時代から、特に顕著に、米国DSはつけを、主権回復を考えない、独立する気概がない日本に押し付けているのに、政治は、今だけ、ここだけ、自分だけ良ければいい政治家だらけ。安部晋三がどんだけ、日本からお金を海外にバラまいたことか?こんなからくりにも気づかないなんて、日本人の知性も地に落ちたものね」

「そうだね。僕たちが考案した、悪魔学と神学という識別ツールをはやく、普及しないと、覚醒は程遠いということか?日本人の相対主義は、影を光とみるからね」

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■10分以内のTEDスピーチ 
「修復的医学」●メディカルセルフリトリートの知恵による自己治癒力の道を究める

 皆さんは、私たちの細胞には、寿命があることを知っています。子ども時代は10兆個、大人の私たちは37兆個の細胞を有しているという事実と共に。寿命を迎えて、アポトーシスした細胞のかけらは、オートファジーによって、分解され、内なる宇宙のゴミとして処理されていることも知っています。これらのたんぱく質はリサイクルされ、生命の輪の中で循環しており、身体の外にも排泄されています。
 しかし、寿命を迎えた細胞に置き換わるように新生している細胞のダイナミックな生々流転のプロセスについては、似非科学、サイエンスフィクションの医学に騙されたままです。それは、誕生後の細胞は細胞分裂からしか新生していないというストーリーから抜け出せていないからです。実は、STAP細胞という幹細胞から細胞が新生していることを日本の小保方晴子さんが突き止めました。そう、毎日、生々流転の世界から、ゼロから、赤血球が誕生し、それらは、細胞にまで進化していたのです。
 誕生前の胎児は、母親からの酸素や栄養補給によって、一つの受精卵から展開して、細胞分裂によって、細胞や臓器の構造を作り上げています。これらは、母親との共同体としての営みの中、エクソソームmRNAメッセージ物質がによって、見事な調和を持って生々流転のいのちの育みとして行っています。出生後の細胞や臓器にもエクソソームmRNAメッセージ物質による対話、臓器間ネットワークが存在しています。共生しているマイクロバイオータ、つまり、細菌類やウイルスの住処を提供することによる協働という営みまでは、解明されており、マイクロバイオームという機能性の確立を果たすことにより、遺伝子のエピゲノムの幅を獲得している進化した人類も存在します。それらは、遺伝子に刻まれ、進化した遺伝子蓄積を享受している人類がいる一方、核の傷や病気をもたらす遺伝子の蓄積という負の遺産を引き継いでいる人類も存在しているのです。彼らは、病気体質と闘っています。エピゲノム、遺伝子の発現の融通性、遺伝子の調整の部分の要素が、これらの負の遺産を克服してもいるのです。
 また、赤血球は、骨髄細胞からしか誕生していないというサイエンスフィクションの現代医学。さらに、内なる宇宙と外なる宇宙のエネルギー循環の経絡の神秘のダイナミックな生々流転の展開を現代医学は認めません。これらは、医学が未成熟すぎる実態を物語っています。だから、安音は、新生医学宣言を書き現わす必要性を感じたのです。
 この偽物に、真理の立場から挑んだ人物たちがいます。日本の千島学説の千島喜久男医学博士、森下敬一博士たちは、光学顕微鏡で観察したありのままを真理として認め、これ以外の医学情報に騙されませんでした。彼らは、発見したのです。細胞が赤血球から誕生しているという真理を。

 卵が先か、鶏が先かという議論があります。千島博士は、卵から赤血球が現れ、それが展開し、細胞となり、鶏が誕生するという過程をつぶさに観察しました。だから、#赤血球は万能細胞 という学説を残したのです。彼の霊性は、赤血球はある条件を整えた時に、アポトーシス(細胞の自然死)したり、ネクローシス(細胞の病死)したりしている亡くなった細胞に置き換わっているという神秘の世界を見たのです。さらに、腸から赤血球が誕生していることも発見しました。骨髄細胞から赤血球は誕生し、酸素を運ぶだけの役割を果たしているという似非科学の医学では、自己治癒力の道は閉ざされたままになります。

 ヒト細胞のおよそ1/4は赤血球です。赤血球は、骨髄で1秒間に約240万個の割合で生成されていると現代医学は説きます。赤血球は100~120日間かけて体内を循環します。千島学説は、推定で毎日40ccの赤血球が腸から誕生していると説きます。核を持たない赤血球が血管内外の体液と共に全身をくまなく動いているのです。体液の中には、赤血球が進化した細胞である白血球が存在して、全身の警察パトロール隊として活躍しているから、病原菌や不要なごみは処理され、身体の維持にとって悪さをしないよう取り除かれます。自然免疫機能は、多角的で、免疫細胞だけが担っているわけではありません。オートファジー機能をも含めた、自然免疫が持つパワフルな多様性に着眼しないで、抗体にのみ固執するのは愚かな道です。老化を抗体ワクチンで除去するという研究が医学として売り出されようとしていますが、愚かすぎます。老化細胞を取り除くために、フィセチンがあるのです。フィセチンは、桑の葉にはイチゴの100倍あり、自然代謝で、日々取り除かれているのです。なぜ、高額な医療にしがみつく必要があるのでしょう?皆さんは、サイエントフィクションの医学情報に騙されすぎです。
 似非医学は、反ワクチン派の中にもはびこっています。彼らは、医原性疾患がもたらす悲劇に目を向けません。抗癌剤、放射線治療、薬物、アドレナリン服用やステロイド注射をすることによってもたらされる造血作用の崩壊について、目を向けません。さらに、癌患者に造血作用を補うように、赤血球を増やす治療をと医原性疾患の闇の渦の中で、医療費をだまし取っているのです。国家がこれらのからくりに気づかなければ、国家予算は破綻の道を辿るでしょう。300人委員会カルトは、地球規模の567ワクチン接種推進でその悪魔のサイクルを作りました。地球人口を5億人にまで削減する目的で使われているのは、戦争や故意の災害事件だけではありません。医療という闇に着眼した悪魔教カルトたちは、医療行為に殺人の仕組みを仕込んでいるのです。1983年、勇気あるジャーナリスト、パトリックジョーダンは、WHO極秘文書を暴きました。その内容は、ワクチ〇の形態をとる生物兵〇を開発するでした。
 多くの人々がこの事実に覚醒しつつあります。しかし、権力志向が強く、自分より高位の者の医学にしか関心がない、心を開かないドクターたちは、真理に到達する力を失っています。ゼロから、医学の真理を探求する本物の覚醒者以外には、神は、真理を見せてくれません。

 医学史の中で、最も有力な真理に近いグループは、栄養療法、波動療法、心理power療法、経絡療法、エネルギーの最適化療法、宇宙や自然とのつながりの中で医学を究めているドクターたちです。彼らは、自然治癒力、自己治癒力の道を固く信じていますから、余計な介入は致しません。柔らかなタッピングだけでも、顔のしわやシミは自己代謝していくのです。真理に従えば、自己治癒の道は開かれます。自分を害している毒に気づいてください。毒は、内毒素となって、身体内を犯しています。自律神経を乱したうえで、毒が働くと、病原菌も新生してきます。これらの仕組みに気づいてください。

 私たちの身体は、電気的宇宙の仕組みで成り立っています。エネルギー周波数によって、刺激を受けながら、私たちは生活しています。刺激の全ては、何らかの変動をもたらしますが、修復のメカニズムであるSTAP細胞を覚醒させるPHや温熱療法は、有益な結果をもたらします。しかし、ただの、ちょっとした刺激による変化を治療器として販売している有害性は低い医療機器メーカーも存在します。それらにお金を投じるよりは、天然食材に秘めた可能性にお金を投じることの方が有益です。医食農源が私たちの健康を支えている本物だからです。

 オーソモレキュラー療法による栄養療法のサプリでは、死亡者は出ていません。サプリの取り方の間違いでバランスを崩している人はいてもです。つまり、栄養療法のサプリは、慎重に使えば、人体実験に値する結果を我々にもたらしてくれるでしょう。しかし、それよりもっと優れた選択は、天然循環療法、つまり、天然食材です。地球と太陽のエネルギーが生産してくれた、食や薬草、大地が生み出した生産物の中に備えられている栄養素です。サプリは、これら食から得られる栄養素を補う分子栄養学の分しか摂取する必要はありません。そして、この栄養療法は、国家が国民に対しての医療政策として活用でき、社会的な還元(農業の発展や医療費の削減など)も含めて、優れているのです。栄養療法を国民に熟知させることによる社会的な結果は、SDGs3,4として、地球の未来を変えるでしょう。世界中の代替療法で、栄養療法を軽んじている医師は、尊敬されません。

 米国では、40%以上の市民が栄養療法とサプリを愛用しています。日本では、それが、1%に留まっています。マグネシウムが充足している市民は、アメリカでも25%。日本はさらに、1%の1%と言う少数派でしょう。ビタミンC,B群、マグネシウム、ビタミンD,E亜鉛、などの主流の栄養素の果たす役割を学習している人でないと、マグネシウムを充足させるという選択肢が日常にならないからです。不足も過剰も問題を起こします。水溶性ビタミンは尿から排泄されるので、過剰を心配する必要はありません。脂溶性ビタミンは、過剰の恐れを考慮に入れる必要があります。つまり、ビタミンD,やEは食材から摂り入れる選択肢が優れているのです。
 ビタミンB3(ナイアシン革命)で判明したことですが、必要量には個体差があります。生活の一部となるためには、自分に合った適正量を見つける人体実験が必要不可欠なのです。

 フランスは、タラソテラピー推進国として、すでに、保健適用で、海水療法をとり入れ。自己治癒力によりリューマチ系やうつ病の医療費の国家負担を軽減しています。

 このような国家スパの経営をペイフォワ―ドチケット方式で実現できないものでしょうか?先日、映画「自由の音」4部作目のウクライナ#児童人身売買 救出作戦が公開直後に全米一位を獲得しました。この映画の公開に当たっては、ペイフォワ―ドチケットが販売され、誰かが、誰かのために、チケットを購入するという良心の展開が現実化しました。このように、お金を持つ人が、お金を持っていない人のために、チケット代を支払い、半分は地方自治体や国家が持つというランニングコスト形式で、国家予算を投資して建設する「テラスマイル・サナトリウム」という施設が実現できないものだろうかと希望を抱いています。

 ランニングコスト分は、経済効率として運用するため、地方自治体による「ローカルフード条例とコミニティ通貨」の実現による通貨発行権の利益を充当するという考え方です。地域の人々が、病気の隣人のために、関心を抱き、その費用負担へと一歩を繋げると同時に、このコミニティ通貨をゲットした人が、それをペイフォワードとして寄付する形式にすれば、無理のない循環経営が誕生するのではないかとの構想です。

 これら良心のローカル循環の波動は、地域活性につながり、良い循環が誕生すること間違いなしです。イエスキリストは、「あなたが神を愛するならば、あなたの隣人を愛しなさい。特に、貧しい人を考慮しなさい。そうすれば祝福されます」という教えを人類にもたらしました。他人への愛の波動は、自分の健康となって、跳ね返ってくるという真理を解き明かしてくれたのです。それをお金の仕組みとして創るのです。コミニティ通貨制度によるマネークリエイトには、この可能性が秘められています。中央銀行支配の現代のお金の仕組みとは、交換リングの関係性でつながることができます。

 お金の本質は、情報だとも言われています。交換リングの媒介として、情報と共に、交流する「僕たちの町の僕たちのお金」を設立し、地域でしか、交換リングでしか使えない減価する通貨システムを導入するのです。投資には、使えません。貯蓄すると損になります。お金は循環してこそ、皆のためのお金になりえるのです。皆の経済活性が実現する、アイデアがさらに膨らむ。そのような優れたお金の仕組みを創造するのです。通貨デザインから誕生した地域通貨の歴史には、このような奇跡がたくさん起こっています。ウェルグルの奇跡が最もわかりやすい事例です。

 健康のためのエネルギーは、このように、地域を健康にするお金の循環、情報の循環と共に、動かす必要があると思います。

 ガイヤの法則では、新しい文明の発祥の地は、東経135度のこの徳島県鳴門と淡路の当たりの構造線上になる予定です。安音が、徳島県に呼ばれたのは、このためだと信じます。神がお呼びになったとき、その呼びかけに応答すると、必ず、奇跡が起こります。

 リゾート地としての観光拠点と言うよりは、修復的医学のプラットフォームの拠点。家庭医学、メディカルセルフリトリートの知恵を学び取る波動エリアとして、四国村は、世界に新しい文明を繋ぐ、新しい人間像やエコビレッジ思想が誕生するエリアとして、地球の仲間に知られることになるでしょう。

 このような夢の実現のために力を貸してくださる方がおいでましたら、ご連絡ください。創造主の善悪に従うツインソウルの兄弟姉妹からのご連絡をお待ちします。闇の帝国のお金は必要ありません。支配欲に凝り固まっている悪魔学の思想信条を持つ人とは握手は交わしません。神学の理想を心に秘め、潜在意識が汚れていない人のお金の循環、光の循環に期待します。
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■修復的医学の23の矢

①腸内細菌とエビゲノム(遺伝子制御機構)のコラボ。腸の蠕動運動は午後10時から午前4時

②内因性カンナビノイド、脳内ホルモンの分泌習慣、脳内細胞の排泄時間は睡眠(冷水など

③体液循環(脳脊髄液、リンパ、血液) 

④自律神経系へのアプローチ(丹田呼吸法など、整体、冷水、ヨガ、片足立ち

⑤天然食材に含むエクソソーム、mRNAメッセージ物質による修復。ネットワーク薬理学生体反応(茹で卵は動脈硬化を予防)

⑥抗酸化作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用を知る。

⑦デドックス、排毒、排泄の習慣(ケラセチン配糖体、砂浴、運動、断食によるオートファジー、腸内細菌のパワーアップ

⑧コスミック・アーシング瞑想
 (創造主との対話を通じて、自己の存在の根源的な深層真理と出会う。使命に覚醒し、自己、他者、共同体の平和と幸福追求の道を構築する人格者となる)

⑨睡眠の質の向上のポイント(朝日サンゲイジング、朝食でトリプトファン

⑩新生医学宣言(経絡のツボから、氣、血が新生している。体液から細胞への新生がある。#赤血球は万能細胞)

⑪自分を取り囲む環境に愛を育くむ(愛されている、愛しているの相互循環によるオキシトシン分泌はセロトニン、メラトニン分泌につながる刺激)

⑫五感と六感、七感性の開化。宇宙と創造主とのつながり(#アンネの法則、語ること、書くこと、聴くこと、読むこと。ドリームマップを描くこと)幸福追求を究めること。は予防医学

⑬抗老化 アンチエイジングの体内アミノ酸 タウリン他 ザクロの「エラグ酸」アンチエイジングのエビデンスをひろいあげる

⑭「リモデリング・ダイエット」たんぱく質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、スカベンジャー、食物繊維の7代栄養素のバランス感覚。ケトジェニックダイエットは一時的な調整にしか使えない。

⑮老化細胞をアポトーシスさせる物質 桑の葉はイチゴの100倍(フィセチン(損傷細胞は老化細胞となり、癌細胞に至るプロセスの一時回避型)

⑯ミトコンドリアとオルガネラとオートファジー機能に着眼

⑰自己治癒力の作用、反作用を熟知して応用する。その研究のプラットフォーム「修復的医学」を立ち上げ、世界中の知見を集める

⑱ヨガ(内なる宇宙からのエネルギーチャージ)とレイキ(外なる宇宙からのエネルギーチャージ)

⑲血管病の予防と治療法
(カルシウムの制御

⑳糖尿病の予防と治療法

糖の代謝には、ビタミンB1 脂質の代謝には、ビタミンB2 たんぱく質の代謝には、ビタミンB6

二十一、周波数によって、血液造血作用、血液造血作用の破壊が起こっている。周波数に着眼。

二十二、創造主による癒しを信じる信仰の力は一瞬に起こる

二十三、間違った治療法からの覚醒 コスミック・アーシング瞑想による自己治癒の道の悟り


■プリゴジン乱の顛末と深層究明 (小説)①


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「ワグネル関係者管理の通信アプリ【プリゴジン2023】が、プリゴジン氏が同機に乗っており遺体が確認されたと投稿したらしいわね」
 いつものように、安音は、ツインソウルのギブソン君に最新情報を伝えた。
「自家用飛行機に電磁波攻撃が加えられ、墜落させられたように映像では見えるね」
 ギブソンは詳細をSNSの映像で確認して、感想を述べた。何らかの攻撃がなければ、墜落はしないだろうとの推察から、真っ逆さまに、落ちていく飛行機の姿から、電磁波攻撃が浮かび上がったのだろう。
 「いつものように、日本のマスゴミは、何の根拠もないのに、プーチンの仕業だと決めつけているわね。本当にそうかしら?大規模反乱を企てた訳だから、ロシアとしても、根っこでは、まだ信用しきれていなかったことは確かだと思うけど」
「ロシア政権内部にも、300人委員会カルトのスパイが存在しているだろうからなぁ。プリゴジンの動向についての情報を知りえた者にしか、犯行は不可能だろうから。西側の情報スパイが入手できないこともないだろうしなぁ。まだ、何とも言えない。」
 安音は、ギブソンに、ミキ発酵飲料を差し出した。
「おととい、サツマイモのすりおろしを仕込んだミキよ。ジューサーにかけて、飲みやすくしてあるから。これでも飲んで、二人で犯人像の推察を働かせてみない?」
「ああ、いいね。脳にエネルギーが欲しかったところだよ。」
 安音は、ナッツアカラルトとブラックチョコレート、チーズケーキも机の上に出した。
「ロシア犯行説を裏図ける根拠って、どこかに見つかった?ロシア非常事態省によると、10人全員が死亡したとの報道の速報が速かったようだけど。西側報道は、8人の死亡確認と濁しているようだし。それと、第15回BRICS首脳会議本会議におけるプーチン大統領の演説の直後というタイミングも気になる。通貨戦争の真最中だから、敵対する勢力、つまり西側DSの仕業だとの見方も成り立つわ。」
「ロシア側は、ロシアの英雄かつ祖国の真の愛国者であるエフゲニー・プリゴジン氏が死亡したと発表し、ロシアの裏切り者の手によるものという認識を示したからな」
「プリゴジンは、DSに使えると睨まれて、反乱を唆され、西側DSと契約して、犬となって、モスクワへの進軍をしたわけだから、DS側から見ても、裏切者よね。5月の戦勝記念日にモスクワのクレムリンへのドローン攻撃に成功した者には、7千万円の懸賞金をかけていたのが、ウクライナの銀行家だったわね。300人委員会カルト、つまり、DS本拠地は、どうも本気でプーチン政権を倒したいらしいわ」
「その一方で、ロシアの中枢部にとっては、ワグナーは、いつ反乱を犯すかわからない存在として睨まれていたことは間違いない。ワグナーPMCの指揮官らもこのプライベートジェットに乗っていたということだから、ワグナー刷新という意味合いがあったことも推察できる。3年前には、プーチン氏の“政敵”が「毒を盛られた証拠」があると言っているしね。彼が嘘をついているとは考えられない。プーチンの中枢部に悪魔教がいることは間違いないよ。誰もが、プーチンの心の中を垣間見たいと試みているけれど、彼は、潜在意識をあからさまにすることはない。慎重派だからなぁ」
「ソ連邦が崩壊したことについて、プーチンは以前、20世紀最大の地政学的悲劇と呼んでたわ。冷戦の終わり方についても、東方拡大はしないとの約束が破られたと彼はひどく憤慨したままだし。ロシアが領土の4割を失い、1000年以上かけて積み重ねた影響力、帝国が西側DSによって、切り崩されている。彼は、このままの状況を放置したら、ロシア文明という帝国が無くなるという、彼の魂の中での葛藤、勢力争いが続いているようね」
 陰謀論界隈で囁かれている情報を、安音とギブソンは、慎重にその情報を識別し、神学と悪魔学という特殊なツールを使って、さびわけをし始めていた。その結果、フェイクニュースの陰謀のやり口には、すでにかなりの知見を蓄積していた。地政学的歴史の識別において、偽の情報を忍び込ませる勢力のやり口に騙されたら、そこで負け。深層真理は闇の中に葬り去られるのだ。二人は、霊性を使って、共同体として近現代史を紐解くことを心がけ、二人のミステリー小説作家というキャラクターを使って、発表していこうとしていた。慎重に、慎重を、きしていても間違いは出てくる。二人が対話することによって、その間違いを最小限に留めようと話し合っているのだ。だから、二人の間で真理への妥協は一切ない。
「エスタブリッシュメントの勢力争いの中では、いつも毒が盛られる。日本の天皇勢力では、炭疽菌だよね。孝明天皇は体中のすべての穴から出血する特別な毒が盛られたみたいだけど。呪いのエネルギーも加わっているようだね」
 「地球史は、お金持ち集団による陣取合戦にあふれていて、陰謀が渦巻いているのに、日本人の多くは、平和ボケのまま、何も知ろうとしていない。300人委員会カルト、イルミナティカルトの実在は、諜報活動員であったジョンコールマン博士や、政治思想家のユースタスマインズなどにとっては、ありありと悪魔思想の集団が、歴史を牛耳っている実態を見ている。安部晋三さんも日本を骨まで食い尽くすために、彼らの手によって暗殺されたんだろうことは、明白なのに、気づけていない政治家だらけ。あのタイミングと、自民党圧勝へと導くやり口などは、悪魔学の匂いがプンプンしているのに」と安音は感じている。

 ジェット機が墜落する前日の22日には、プリゴジン氏に近いとされる、ウクライナ侵攻で軍の副司令官を務めたスロビキン航空宇宙軍司令官の解任が報道された。墜落の数日前には、プリゴジンが占拠したロフトフ州の戦略拠点をプーチンが訪れている。数日前には、プリゴジンは、アフリカにいて、「ロシアを偉大なる国にする」と、長い年月アフリカを植民地支配してきた西側からの独立を支援する軍事会社としての展望を語っていた。

 タス通信によると、ロシア軍は、ウクライナの意思決定センターを高精度兵器で集団攻撃し、攻撃の目的を達成した。さらに、ロシア軍は、この24時間で、ケルソン、ハリコフ、ドニエプロペトロフスク地方とDNRにある4つのウクライナ弾薬庫を破壊した。ロシア国防省報道官によると、ロシア軍の作戦・戦術航空部隊、ミサイル部隊、部隊群の大砲は、日中、153の地域でウクライナの人員と軍事装備を攻撃したわけだから、プーチンのロフトフ州の訪問は、この作戦に関わる指令だったとも考えられる。さらに、この攻撃に対しての報復作戦として、DSとウクライナが共同で、プリゴジンの組織を壊滅させる目的で、秘密作戦を繰り広げたとも考えられる。これらの事実は、西側の報道には決して乗らない歴史的な出来事なのだ。歴史的な出来事の筋を追っていくと、深層究明に近づける。地球の上の市民が本物の情報による推察を働かせると、おのずと真理は浮かび上がってくるものだ。それを闇に葬り去り、都合の良い物語の情報を垂れ流すのが、西側DSメディア工作、「モッキンバード作戦」なのだ。ロバートFケネディJRがこれらの闇を暴露しているのだが、日本のマスゴミ大手ではまったく報道されない。
 
 プリゴジン氏ら10人が死亡したことを受けて、ロシアのプーチン大統領が2023年8月24日、遺族に哀悼の意を示したことを、英BBCが報じた。報道によると、プーチン氏はウクライナ東部親ロシア派幹部との会談で、墜落について24日の朝に知らされたと説明。「捜査当局が調査する予定だが、時間がかかる」と話した。プリゴジン氏について「有能な実業家だった」と語ったという。

 米国防総省のライダー報道官は24日の記者会見で「プリゴジン氏は殺害された可能性が高いというのが、我々の初期評価だ」と語った。墜落の原因を地対空ミサイルによる撃墜だとする報道については「その情報は不正確だと評価している。地対空ミサイルが使われたことを示唆する情報は何もない」と述べ、否定した。

 米シンクタンク「戦争研究所」(ISW)は、「プーチン大統領がロシア軍司令部にプリゴジン氏の飛行機を撃墜するよう命じたのは、ほぼ間違いない」と分析した。「プーチン氏の許可なしにショイグ国防相ら軍の関係者がプリゴジン氏を処刑する可能性は、きわめて低い」と主張。その上で、「ワグネルのリーダーの暗殺は、独立組織としてのワグネルを排除するための最終段階だったとみられる」と指摘。また、プリゴジン氏らの「暗殺」は、「ワグネルの指揮系統とブランドに劇的な影響を与えるだろう」と述べた。ワグネルの指揮官や戦闘員らが身の危険を恐れたり、士気が低下したりする可能性にも言及した。

 安音は、これらのマスコミ情報から、ギブソンに語り掛けた。
「ワグネルがグローバルサウス躍進の中、アフリカで軍事作戦を繰り広げることを一番嫌っていたのは、西側DSだということ。通貨戦争では、ブリックスが、国際基軸通貨の地位を、これまでの西側から奪い取ろうとしており、それが成功している。当然、これまで地球覇権の利権を持つアフリカ諸国を手放したくないと考えている。もし、アフリカや南アメリカ諸国が、ブリックスに加盟することになったら、完全に、地球の通貨戦争は、多極化から逆転へと移行する。この通貨戦争において、第三次世界大戦に至る軍事衝突は必須であることが見込まれていた。帝国主義と帝国主義の衝突だから、陰謀と暗殺に満ちている。私は、西側の仕業だと思うわ。この暗殺劇はプーチンが仕込んだことで、プリゴジンらが生きていて、ロシアが彼らを裏へ隠したという説もあるけど、航空機墜落現場の映像を確認すると、一人は焼け死んでいた。西側の反応を見ても、プーチンの犯行であるという物語が暗躍していて、この戦争において、これまでもガス利権をめぐって、ノルトストリームの爆破は証拠の精査でCIA工作であったことは間違いないし。ウクライナのダム決壊も西側の仕業。どちらもロシアへの打撃となっているから、プリゴジンの組織解体は、プーチンのアフリカ政策に打撃を与えているという観点から、西側の暗殺だという推理が成り立つと思うのよ。ギブソンはどう思う?」
「そうだな。整理すると3つの可能性があるということか。一つは、プーチンがプリゴジンの独走を嫌って暗殺を指示したという説。二つ目は、プーチンがプリゴジンをアフリカ諸国での衝突に備えて、ロシア帝国の復興の軍事部門へと派遣する意図で、この暗殺工作によって、裏へ隠したという説。三つめは、西側が、プリゴジンの裏切りへの報復、ロシアによるウクライナ大規模壊滅作戦への報復、米国の裏にいるDSとウクライナ軍との共同作戦でプライベート飛行を打ち落としたという説。これ以外にはなさそうだね。僕も、これまでの報復合戦の一環と考えるので、三つ目の説が有望だと思うな。米シンクタンクの表現がフェイクの匂いがするのもいつもの常套手段だしな」
 安音も冷静なギブソンの推察に同意した。
「いつものように現れる、ジョンFケネディJRが生きているとか、ヒットラーは生きていた説とか、プリゴジンは生きていたという説を唱える人々は、客観的と言うよりも自分の主観の中の世界観に従って、述べているだけという感じだから。ロシア報道官が嘘をつきとうすことは可能だし、一人の遺体しか映像では確認していないし、まだ、確定とまでは言えないけれど、ロシア秘密作戦説の根拠も乏しいのが実相ね。」
 安音とギブソンは、さらなる情報精査を待たないと結論は出ないという結論に達した。
「じゃあ、二人で、アカシックレコードにアクセスしてみる。」
 冷静に霊性を頼りに、創造主からの啓示を頼りにしている二人にとって、この顛末は必然。
「さあ、祈りましょう。神様がきっと教えてくださるわ」
 歴史の深層に迫る霊性をお与えください。聖霊よ、来てください。
二人は、イエスキリストの父なる神様への信頼に基盤を置いているので、祈りを合せて、深層の闇に飛び込んだ。



「プリゴジンの代理人として海外でワグネルの輸送ロジスティクスと民間プロジェクトを監督し、ロシアへの軍需品移転で米国の制裁を受けていたヴァレリー・チェカロフは、2015~17年にワグネルに加わり、シリアで戦っていた戦闘員も含まれていたと語ったそうね」
 安音は、さらなる報道に接して、その情報の精査について、ギブソンに語り掛けた。
「そうだね。ロシアの野党系メディアの報道だということだから、報道主体の思想も考慮に入れて、考えてもこれはアフリカ軍事会社としての権力闘争の影も出て来たみたいだね。ロシア国防省は最近、アフリカと中東でワグネルに取って代わる民間軍事会社を結成し、ワグネル戦闘員を引き抜いていたとの西側の情報の出し方から見ても、国防省とワグネルの対立をあからさまに浮かび上がらせているね」
 ギブソンは、西側の犬メディアによるフェイクニュースには、簡単には引っかからない。
「ワグネル最高指導部の集団暗殺はワグネルの独立性を排除するための最終段階であった可能性が高いとISWは指摘するというふうに、米国シンクタンクなどの西側情報を垂れ流して、ストーリーを演出しているメディアジャーナリストのことね」
プリゴジンとウトキンはワグネルの顔だった。彼らへのロシア市民による献花が設けられたことによって、ロシア当局によって、彼らの死亡を確認したことを意味しているからね。プーチンの直接のメッセージを見たが、冷静だね。戦争中に、軍事作戦の最前線にいる者への非難は死活問題だから、軍内部の敵対にも直接的には触れない。しかし、軍からの支持なしには、軍事作戦は行えない。特に国防省の意向により人事には、従わざるを得ない立場だ。彼は、頭がいい。必要なメッセージだけに集中して、落ち着いて、調査の進展を約束している。さすがの大統領の器だよ」
 
ギブソンは、人格の裏を深読みしたりはしないで、ありのままを見つめる傾向がある。プーチンを嘘つき呼ばわりしたりしないのは、どこか、彼への信頼感があるのだろう。
「それにしても、テレグラムに投稿されたロシア外務省公式報道官の声明が気になるわね。8月22日から23日の未明にかけて、無人航空機3機がモスクワへの攻撃を試みたらしい。その内、2機は、モジャイク地区とヒムキ地区の上空で防空システムによって無力化されたが、もう1機はモスクワ国際ビジネスセンター「モスクワシティ」で建設中の複合施設に命中した。この空襲の結果、建物には一部損傷があったが、人命に被害はなかった。8月23日の朝には、ベルゴロド州(ロシア西部)のラバ村が2度にわたって攻撃された。2度目の攻撃で民間人3名が死亡した。我々は、これらのテロ攻撃を強く非難するとの声明発表よ。」
 安音は、notoの記事からの情報をギブソンに伝えた。
「そうだったのか?やっぱり通貨戦争の激化がモスクワやロシア国内への攻撃として続いており、プーチンさんはその一環として、西側の破壊工作として、プリゴジンへの撃墜事件と捉えているんだね。やっぱり、プーチン指示の暗殺はないと思うな。国防省とプリゴジンの敵対関係に関しては、まだ、筋としてあるかもしれないけれど。調査の結果を待つと言っているからね。プーチンも国防省筋を捨てていないという訳か?」
「そうね、もしくは、国防省筋の中に、西側カルトのスパイがいて影響力を持っているのかもよ。セルゲイ・ショイグ国防大臣との絆は目的を一つにしているツインソウルの魂というぐらい、深いみたいね。彼は、この戦争の出陣の時に、十字を切ったわ。二人は、西側のドラゴンの征伐に関して、心を一つにしているように見えるわ」
「ところで、ショイグ国防大臣と言えば、2011年3月11日の東日本大震災ではメドヴェージェフ大統領の指示で援助隊を組織した。同年7月に原田親仁駐ロシア連邦大使と会談し、日露両国が共同で災害対応体制に関する整備が必要との考えを示した人物だということがウイキペディアに書かれてある。これは、ロシアが、東日本大震災の核汚染問題に関して、国際協力に名乗りを上げていることなんだ。この重い意味がわかるかい。ロシア科学は、核種ごとに違う核の無害化の周波数を突き止めている国なんだ。この技術があれば、日本は救われるんだよ。アルプスの処理水の海洋放出を日本政府が何度も公開していて、本格的な放流が始まろうとしているこの時、日本の頼みの綱がロシアにあるのに、ロシアとの外交をこじらせてしまった岸田政権の愚かさは、マインドコントロールを受けているとしても、戦争犯罪級だよ。平和に対する罪と言う観点から、日本国民から訴追されてもおかしくない行動を繰り広げている。」
「つまり、鳩山さんの出番ね。彼は、ロシアの日のセレモニーパーティにも招かれ、出席している。その場で、ロシアが特殊作戦に乗り出した経緯も尊重するとの発言をしているわ」
 安音は、国際分析のために、何が動いているのかを逐次、情報招集している。これらが、後に、大きな歴史的な転換になるだろうことを予測しながら、ロシア、ウクライナ戦争の事態の推移を見守っている。
墜落したプライベート機に搭乗していた女性CAは事故当日、家族に向けて緊急の修理により離陸が遅れていると連絡していたそうよ。」これどう見る?」
 
「そうだね、何らかの工作が飛行機内に仕込まれたことは間違いないようだね。電磁波攻撃と応答する何かかな?衛生とか、遠隔からでも操作できる何か?と僕は見るね」
 ギブソンの洞察は、続く。
「現代の戦争は、旧来型の技術をはるかに超えている。対空ミサイルで撃ち落としたとなると、距離に限界性があるけれど、それらの兵器ではない技術だとしたら、犯人像が変わってくるわけだ。無人航空機がロシアの国際空港の施設を攻撃したり、クレムリンを攻撃したりする対空防衛システムが張り巡らせられているわけだけど、それらは、すべて電磁波環境によって作られている。つまり、電磁波環境汚染エリアを創らない限り、これらの防衛システムは機能しないということ。山口県に、北朝鮮からのミサイル防空システムを導入しようとしたときに、住民の問題意識はここにあったからね。」
 ギブソンと安音は、国際分析はありのままに正確に地政学的現象としてとらえた上で、主体的にどうアクセスするべきかを情報提供する必要があると考えている。マスゴミのゴミ情報の中にも事実はあるし、ゴミの解釈が混ざり合っているから、識別能力が大切だと考えている。この「アンネの法則」の国語力が身に着けば、平和を作り出す子ども達が世界中で活躍して、思想信条と独立したウインウインの関係性のネットワークを構築し、闇の活動を逆転できるとも考えている。だからこそ、闇の帝国の嘘には敏感なのだ。

「ところで、プーチン大統領、アフリカ6カ国に2万5000トンから5万トンの穀物を無償提供すると発表したわね。定刻覇権国との友好関係を示すこうどうだわね。プーチンは、本気でアフリカ諸国の独立を支援し、西側DSの植民地から解放しようとしているとも読めるわ。グローバルサウスの躍進の背景には、中ソ大国によるブリックス体制の地球支配との密接な関係性があるようね」
「そうだね、この暗殺は、グローバルサウスの経済の躍進と共に洞察を働かせるべき問題だね。」
 ギブソンは、通貨戦争の構図をどう読むべきかに、まだ結論を出していない。ロス家をビックブラザーとする中央銀行は、これまでにも、戦争産業を唆して、敵対勢力の両方に資金援助をして、社会混乱をもたらし、その漁夫の利を得ている。ロシア、中国の中枢部に、西側スパイが侵入していることも間違いないわけだから、ブリックスヒーローが西側の中央銀行支配をぶっ潰すために、世界構造を市民本位に変革してくれるとみるのは、どうかなという疑問を抱いている。
「プリゴジンの多角企業体は、農業の分野から兵士への食糧供給に至るまで、食と密接に関係しており、プーチンが支援していたアフリカ諸国はプリゴジンの会社を受け入れている国々らしいから、プーチン体制とプリゴジン体制とは、目的を一つにしていたことは間違いない。プリゴジン体制がロシアを偉大にするとの最後のメッセージを残したようにアフリカでの展開を準備していた段階だということは、プリゴジンの死は、ロシアにとっては打撃。西側にとっては、してやったりという構図になるわけだから、西側の暗殺だという決定的な推察が成り立つと思わない?今、グローバルサウスがブリックス通貨体制に組み込まれて行っていることにいら立ちを感じているのは、300人委員会カルトの側よ」
 安音は、推理小説でよくある誰が経済的な得を得るかという観点からの暗殺劇の犯人の推定を述べた。



■東日本大震災の300人委員会「世界人間牧場計画」的解釈(6)

三百人委員会b-4329
: 陰謀家たちの超権力構造 ついに暴かれた秘密世界政府の“極悪"正体!
第1部 概説・三百人委員会(目的と手段;悪魔の一群)
第2部 コントロールの内幕(タヴィストック研究所;スタンフォード研究所)
第3部 麻薬取引の実態(狂気へ追いこまれる社会;中国アヘン貿易の真相;現代の麻薬ビジネス)
第4部 現代の植民地支配構造(統一世界政府への道;三百人委員会の権力構造;三百人委員会の世論操作;ウォーターゲート事件の真相)



第5回目の今回は、コールマンのいう「世界人間牧場計画」21項目のうち「3.世界の大宗教、特にキリスト教の壊滅を計画し、実行する。唯一自分たちの宗教だけを認める。」及び「15.信教の自由という思潮を世界中に輸出し既存の真摯な宗派、とりわけ我らがキリスト教の根底を揺るがす。」について考察してみたい。

 まず最初に申し上げたいのは、宗教は二つ存在するという点である。

 「布教をする宗教」と「布教をしない宗教」がそれである。

 西洋人や現代の日本人が、宗教というと思い浮かぶのはキリスト教・イスラム教・日蓮宗その他新興宗教といった「布教をする宗教」のイメージである。

 しかし宗教が自然発生した時点では「布教をしない宗教」しかなかったわけで、どの地域においても「布教をする宗教」が外部から入ってくるまでの間は、何れも土着の「布教をしない宗教」の下で暮らしていた(日本も仏教が入ってくるまでは同様)。

 つまり、「布教をする宗教」というのは本来の宗教の姿からすれば、ある種異端であり作為的な存在なのであって、何者かが何らかの意図を持って作り上げたものに違いないのである。

 事実、現在の新興宗教の多くは、経済的・政治的動機によって教団の勢力拡大を図るべく布教活動を行っているし、大航海時代のイエズス会などはスペイン・ポルトガルの植民地獲得の尖兵としての役割を担っていたのである。

 そのような「布教をする宗教」には次のような特徴がある。

(1) 布教先の住民を説得するために論理的・体系的な教義・教典を備えている。

(2) 強力な布教組織を持ち、布教先の住民が従わない場合に備えて戦闘・武闘要員も抱えている。

(3) 従来の土着宗教や他の「布教をする宗教」を排除するために、教義のうちに必然的に「不寛容性」を伴っている(排除しないと入っていけない)。

(4) 教義の説明をシンプルにし布教先の住民の理解を早めるため一神教の形式をとることが多い(土着宗教は一生かけて生活の中で自然に体得していけばよいのであるから「八百万の神」でも支障ない)。

 西洋人は典型的な「布教をする宗教」であるキリスト教・ユダヤ教・イスラム教の世界にどっぷりと漬かっていたために、宗教的に「不寛容」であり「教義」にはとても敏感である。

 それに対し、一般の日本人は「八百万の神」的な感覚を持ちあわせているために、他の宗教に対し寛容であり、宗教を論じる必然性をあまり感じていない。単に社会的な風習(七五三・結婚・葬式etc)のひとつとして、その儀式の外形のみを自分の所属する集団のメンバーと共有しているだけで、教義などどうでもいいのである。

 そのため、どうも「世界の大宗教、特にキリスト教の壊滅を計画し、実行する。唯一自分たちの宗教だけを認める。」などという大それたことを行わなければならない必然性が理解できないし、当然に眉唾と判断することになる。「そんなつまらないことに誰が命を賭けるのか?」「なんぼのもんやねん」てな話である。
 
 しかし世界には何世代にもわたり執念深く、命を賭けてキリスト教を滅ぼそうとする宗教勢力が確かに存在する。ここでは主な3つの勢力を紹介しておきたい。

 一つはユダヤ教の内にある。

 ユダヤ教は大きく3派に分かれており最大の勢力を持つものは正統派(オーソドックス)と呼ばれているもので、「世界人間牧場計画」の陰謀とは無関係の普通のユダヤ人が属している教派である。これに対し残る2派改革派(リフォーム)と保守派(コンサバティヴ)のうち改革派こそが「世界人間牧場計画」の本丸であると考えられている。

 17世紀のシャベッタイ・ツヴィに始まる改革派は元来グノーシス主義的なオカルト思想を特徴としており、18世紀に入りロスチャイルドの支援を受け、同じくロスチャイルドがイエズス会士ヴァイスハウプトに命じて創設したイルミナティと共にその運動の担い手となって行った。

 その秘密結社イルミナティは、1784年にバイエルン政府により摘発された。バイエルン政府が、その捜査結果をもとに、キリスト教を含む世界の大宗教の壊滅を図るそのおぞましい計画の全容を記した「イルミナティ組織による原文書」を公式に作成・公開し、各国の指導者宛送付したことは紛れもない歴史的事実なのである。

 もう一つは、何とローマカトリック内にある。

 表面的にはローマ教皇の強固な藩屏とされるイエズス会であるが、イルミナティ創設者ヴァイスハウプトの出身母体であること、カトリックの教えに反し妊娠中絶・同性愛を容認していること等から、ローマカトリックを内部から侵蝕することを使命としたルシフェリアンの一派であると考えられる。
 
 また会士には多数のマラーノ(スペインの改宗ユダヤ人、苛烈な異端審問のため意に反して改宗した者が多い)が含まれているとも言われているのも気になる。

 彼らイエズス会によるキリスト教の破壊が如何なるものかについては、300人委員会メンバー「ジョセフ・レツィンガー」がベネディクト16世として現教皇に据わっていることが全てを物語っているのである・・・。

 最後の一つは、共産主義(特に世界同時革命主義)である。

 彼らは唯物論を推しているだけで宗教ではないのではないかとお考えの向きもあろうが、唯物論の持つ「無神論」という側面は宗教的観点からも立派に評価できる。

 ルシフェリアンが悪魔崇拝教が全てを支配する世界を作るに際して、如何にも科学的であるかのような外観を取る共産主義(特に世界同時革命主義)思想で若者を洗脳し、この世に神などいないのだという無神論を刷り込むことで、既存の宗教に打撃を与えようとしてきたのである。

 ご存知のとおりこの世界同時革命主義の首魁はトロツキーであり、スターリンはこれを殺すことによって世界同時革命の流れを押し留める役割を果たした(動機は自己保身からであろうが)。

 ルシフェリアンは、以上の宗教的勢力を使嗾し、次のような手法を複合的にもちいながら非ルシフェリアン(ルシフェリアン以外のユダヤ人を含む)から宗教を奪い去り、その「宗教の砂漠」の上に、支配者たるルシフェリアンだけに許される秘儀に彩られた悪魔崇拝教を唯一君臨させようとしているのである。

(1)全ての非ルシフェリアンたちに戦争・災害・疫病・貧困・飢饉・社会的迫害など「これでもか」というほどに過酷な運命を与え、この世に絶望させ、非ルシフェリアンたちが信じる神がいかに無力であるかを思い知らせる。

(2)この世に神などいないのだということを、共産主義思想など相当に体系化された理論で洗脳しながら、確信させる。

(3)麻薬・異常性欲・ギャンブルなどの退廃的な文化を蔓延させ宗教心を支える健全な道徳観を破壊する。

(4)拝金主義を横行させ、ルシフェリアンが既に完全支配している「金」のみが唯一の「価値」であると信じ込ませる。「金」の土俵でルシフェリアンと相撲して勝てる者はいないため、ルシフェリアンの世界支配は磐石のものとなる。

(5)政治的・経済的欲望に塗れた「布教をする宗教」を蔓延させ、宗教そのものに対する不信感・嫌悪感を増大させる。

(6)コールマンのいう「世界人間牧場計画」21項目のうち「15.信教の自由という思潮を世界中に輸出し既存の真摯な宗派、とりわけ我らがキリスト教の根底を揺るがす。」ということである。憲法に定められた「信教の自由」は、その法的強制力により、地元に根付き習俗・文化と一体化した土着の宗教をまさに生爪をはがすが如く剥き取ることで、その跡に「無神論」や歪んだ「布教をする宗教」を移植するための下地作りの役割を果たすのである。
 
 今回の東日本大震災テロは、300人委員会の立場からすれば、上記の(1)の役割を果たしたことになる。

 東日本大震災テロのベースはあくまでも米国軍産複合体及び国際金融資本による「カツあげ」であろうが、ルシフェリアンがこれだけ大掛かりなテロを仕掛ける場合には、複数の目的が重なり合っている場合が多いのである。

 被害に遭われた皆さんを表現するのに「全てを失った」と一言で片付けてしまいがちであるが、一つ一つを書き上げて見るとよくわかる。「両親」「兄弟」「子供」「友人」「家」「自動車」「職場」「故郷」「未来」・・・いくらでも挙がってくる。

 この絶望的な状況を目前にしながら、菅内閣は「故意」に復興事業を遅らせることによって、口先ばかりのきれい事で実は誰も手を差し伸べてはくれないという、現代の日本社会の「当たり前」を思い知らそうとしている。

 また菅内閣は、ルシフェリアンの命ずるまま、日本列島を放射能汚染のフィールドワークの場にして、関東圏を含め何千万人もの日本国民に放射線障害(奇形・ガンetc)の地獄を「故意」にもたらそうとしている。
 
 殊に福島県内の小学校や幼稚園の被曝限度を年間20ミリシーベルトと設定するなど言語道断である。
これが如何に危険なことかは、放射線安全学の専門家で内閣官房参与の小佐古氏が「とても許すことができない」と非難した上で、自分の将来を棒に振って辞任したことからも確信できる。

 さらに菅内閣は、この東日本大震災を口実に増税(殊に消費税)を図ろうとしているが、まさに狂気の沙汰である。

 100兆円に達するであろう今回の復興費用を増税だけで間に合わせることは到底不可能なのであるから、「米国債を売らない」「国債発行を見送る」となると、答えは一つ「現在の水準までには復興しない。させない。」ということになる。こうして日本はルシフェリアンたちの描いたシナリオどおりに衰亡の道をたどることになる。

 まさに、神も仏もないこの地獄は、実際に被害に遭われた方々ばかりでなく、それを傍観する我々の身にも、ルシフェリアンの手先達にも間違いなく降りかかってくるのである。

 ここで忘れてはならないのは「我々は神仏により予め救われた存在である」ということである。

 今、神仏の掌の上で「ルシフェリアンを含めた我々」は試されているのである。





 第6回目の今回は、コールマンのいう「世界人間牧場計画」21項目のうち「4.マインド・コントロールやブレジンスキーが提唱する「テクトロニック」によって、人間を管理、コントロールする手段を確立する。」について考察してみたい。

1.マインドコントロール

 まずはマインドコントロールについてであるが、この概念が注目されだしたのは、1978年の有名な人民寺院事件である。

 人民寺院は、教祖のジム・ジョーンズが1963年にカリフォルニアに設立した有力なカルト教団で、政治家・財界人にも多くの支持者がいた。当初は黒人差別撤廃を看板に活動していたが、何故か1973年にガイアナの密林地帯に信者ともども本拠を移し、1978年のレオ・ライアン下院議員訪問に際して議員一行を殺害すると共に、子供を含む信者914名が集団自殺(他殺も含む)したというショッキングな事件であった。

 この事件を心理学的観点から分析していく中で、一見本人の自由意志に基いて判断しているように見えても、実は外部の影響により一定の行動を取らされているという現象が明らかになり、「マインドコントロール」という概念が認知されるようになった。

 日本でも山崎浩子の統一教会脱退騒動をきっかけに一般に知られるようになった。

 また、危機を演出し世論を誘導する巧妙な大衆マインドコントロールによって主戦論を喚起し米国が仕掛けた戦争は数多い。主なものを列挙してみると

 米西戦争←メイン号事件

 第一次世界大戦←ルシタニア号事件

 太平洋戦争←真珠湾攻撃

 ベトナム戦争←トンキン湾事件

 湾岸戦争←イラクのクウェート侵攻(これも米国の謀略)

 イラク戦争←911テロ

 これらは皆マスコミを利用した「世論調査」等のマインドコントロール技法の成果である。日本でも小泉政権以降の政局において「大成功」を収めているのはご存知のとおり。

 そして、さらに恐ろしいのは音波や電磁波によるマインドコントロールである。

 まず、音波によるマインドコントロールの研究は、集合的無意識といった超心理学の研究の一環として旧ソ連において早くから行われており、コールマンの「300人委員会」の中でも次のように紹介されている。

 人間をコントロールするためのサブリミナルな命令「メッセージ」の注入は、音として人体には純粋な雑音にしか聞こえない「ホワイト・ノイズ」や音楽という伝達媒体が使用される。この媒体によって人間の潜在意識は、「メッセージ」すなわち命令条項を受容させられる。
 極低周波不可聴音(VLFIS)を利用した「ホワイト・ノイズ」や音楽は神経組織ではなく、骨組織を伝導してその個体に影響を与える(骨伝導原理を用いた携帯電話が一時期発売されていたことをご記憶の方もおられるだろう)。この種の音響を利用したマインド・コントロールから逃れるのは、不可能に近い。
 送られたメッセージを唯一完全に防御できるのは、完全身体保護(TBP)と称する方法のみであろう。人格をコントロールする「メッセージ」は遮断されない限り、顕在意識レベルを回避して、瞬時に人間の潜在意識を直撃し、結果はすぐさま現れるのだ。

 次に、電磁波によるマインドコントロールについてであるが、こちらも旧ソ連において研究が進んでいた。用いられるのはELF放射線と呼ばれる電磁波で、細胞膜の性質や神経伝達物質の働きを変化させ、抑うつ症状の原因となるコリン作用性ニューロペプチドの分泌を促進させる効果が確かめられている。

 コールマン氏の別の著作では、同様の研究に関する米国海軍情報局(ONI)のレポートの要約が紹介されており、ELF場(9次元に存在する)に入った「被験者」に次のような変化を引起すと記している。

(1) 時間認識の変容
(2) 動物胎児における障害および変性
(3) 老化過程の促進
(4) 骨の成長の抑制
(5) 人体の免疫過程への影響による発病
(6) DNA処理過程への影響
(7) 細胞の破壊
(8) 睡眠の誘発
(9) 人間の脳波への影響
(10) ホルモンレベルの変容

 ここに記述されているような方法を使って、特定の人物をうつ状態にし自殺に追いやったり、社会的に影響力のある人間に特定の思考性向を植え付けたりすることが技術的に可能になっているのである。

 日本の政治家や、ネット界の著名な人物で、行動・発言が不自然な(端的に言えば狂っている)者(誰とは申しませんが・・・)がいたら、こうした恐ろしい仕組みの犠牲者となっている可能性もあるということである。

 実は人民寺院事件に、こうしたマインド・コントロール実験が関係しているという説もある。

 なおソ連の超心理学研究の成果について一般向けの解説をソ連が公式に行ったものとして旧ソ連大使館が発行していた「今日のソ連邦」1990年5月号(確か最終号)中の記事がある(ソ連邦崩壊のどさくさに記事にしてしまったようだが、何せソ連政府のお墨付き)。マインドコントロールそのものを解説したものではないが集合的無意識の所在が高次元空間にあると明言している点が画期的(西側諸国では情報操作によりトンデモ学説扱いされる内容)で、ソ連の超心理学研究の先進性に驚かされる。

2.ブレジンスキーが提唱する「テクトロニック」

 後のカーター政権の安全保障問題担当補佐官で「民主党のキッシンジャー」ズビグニュー・ブレジンスキーは、1970年に刊行された論文集「BETWEEN TWO AGES」の中の「The Global Impact of the Technetronic Revolution(テクノトロニック革命の世界的衝撃)」という論文において、現在の高度な監視社会を予言する次のような指摘を行っている。

(1) 個人を社会的・政治的にコントロールしようとするようになる。
(2) 通常の個人データに加えて個人の健康状態や行動までを詳細に記録したファイルの完備が求められる。
(3) こうした情報は専門機関によって統括される。
(4) この専門機関が権力を握り、将来の社会的危機を予測し対策をたてるようになる。
(5) 今後数十年の間に独裁制への傾向が強まり従来の政治的手続(民主主義的手続のこと)を踏む余地がなくなっていく
(6) 世紀末にかけて「人間のように機能し思考能力を備えた存在(アンドロイド?)」の創造、マインドコントロール、遺伝子操作による問題がでてくる。

 現在主要先進国では、監視社会を支える技術的・社会的・法的基盤が複合的・多層的に連携・補完しあうことで、既に高度な監視社会が形成されてしまっている。
 そこでは「監視する者」と「監視される者」の間に顕著な情報格差が生じ、「監視する者」が持つその圧倒的な情報量は、政府・大企業といった支配層へのさらなる権力の集中をもたらしている。
 ブレジンスキーのいうように「独裁制への傾向」は明らかに強まっているのである。

 現在の監視社会を形作る様々な要素を分類整理すると次のようになる。
 この分野に関しては、ブレイクダウンすると相当の記述量になるため今回はキーワードのみを紹介するに留めたい(詳細は近日中に別途に論述する予定)。
 興味がおありの方はこれらキーワードをウィキペディアあたりで調べて見るとよい。ここまで監視の目が張り巡らされていることに改めて驚かされる。

(1) 技術的基盤
・インターネット
・情報端末
・モバイル通信技術
・大容量記憶媒体
・顔認識システム
・音声認識システム
・テキストマイニング
・ICタグ
・安価で高性能の監視カメラ
・DNA解析
・GPS
・テンペスト(電磁波盗聴)
・ハッキング技法(治安機関によるハッキング)

(2) 社会的基盤
・携帯電話網
・住基ネット
・エシュロン
・電子マネー
・twitter
・Nシステム(交通取締)
・taspo
・電子投票(米国)
・地図情報システム
・駐車監視員制度
・ネットショップ

(3) 法的基盤
・盗聴法
・ネット規制法(アクセス記録開示手続簡素化)
・児童買春・児童ポルノ処罰法・青少年保護条例
・愛国者法(米国)
・共謀罪(刑法改正)
・ミーガン法・ジェシカ法(米国・性犯罪者監視)

 では、この度の東日本大震災テロは日本の監視社会化にどのような影響を及ぼすのであろうか。

 一言で云えば、「日本版911テロ」という位置付になるということである。

 米国における911テロは、石油利権の確保等様々な目的を持っていたことが明らかになっているが、後の愛国者法に代表されるように、私権を規制し国家の統制を強める口実を作り米国の監視社会化を促進することが「300人委員会」的には最も重要な目的であった。

 東日本大震災テロは、米国軍産複合体及びユダヤ金融資本の「カツあげ」を主目的としたものであるが、副次的にはやはり日本における国家統制の強化を目的としていたものと云える。少なくともこれ幸いと、日本の支配者層が、その統制力をより強めようとすることは間違いない。

 その兆候は早くも、現れている。

 まず第一に「ネット規制強化法案」の閣議決定である。

 この法案は、コンピュータウィルス作成罪に関するものではあるが、次の4項目については、ネット上の言論を監視・規制する機能を強化することに繋がる。

(1) バックアップデータも一括して差押えることができるようにする。
 従来は差押さえる物理的な記録媒体を個別に指定する必要があったが、差押対象データを概括的に指定するだけで済むようになり検察側の手間が大幅に省け、気軽にデータの差押ができるようになる。

(2) データの所有者に差押対象データのコピー又は印刷を命じることができるようにする。
 サーバ機の操作は外部の人間が簡単にできる訳ではないため、所有者にコピー又は印刷を命じることができるようになれば、これまた検察側の手間が大幅に省け、気軽にデータの差押ができるようになる。

(3) データの所有者に電子計算機の操作その他の必要な協力を求めることができるものとする。
 (2)と同様の効果がある。

(4) 差押状がなくても裁判所を通さない「保全要請」という形で、通信の送信元、送信先、通信日時その他の通信履歴を30日間消去しないよう求めることができるものとする。
 裁判所を通さないで済むので(2)(3)と同様の効果がある。
    
 そして何とこの閣議決定は震災当日3月11日の午前中になされたのである。これは事前にテロの情報を入手していた菅内閣が、東日本大震災テロ後のネット世論の規制を意識して、テロ実行ぎりぎりに閣議決定に持ち込んだものとしか思えない。

 第二に、総務省から出た「ネットデマ削除要請」通達である。

 これは業界団体を通じて、インターネット上の地震等に関連する情報であって法令や公序良俗に反すると判断するものを自主的に削除することを含め必要な措置を講じるよう通達を出したものである。

 「デマかどうか」「公序良俗に反するかどうか」といった点については、裁判においても相当に高度な判断を要する部分であり、こうした重大な判断を、法的手続なしに一民間企業であるプロバイダの一存で決めてしまうというのは、言論の自由に対する明らかな侵害である。まさに米国の愛国者法に繋がる危険な動きといえよう。

 第三に、警察庁が4月1日に行った「東日本大震災に係る」7件の削除依頼である。

 これは、総務省から出た「ネットデマ削除要請」通達に連動してのものと受け取るべきである。

 具体的には週刊ポストの5月6日・13日合併号を参照いただきたいが、「原発情報 4号が本格メルトダウンで関東一円はできる限り西へ避難だって」という、その後の新たな情報からは、まさに事実ではないかと思われるものまで「風評」とされている。

 また、同じ週刊ポストの記事において、業界団体の社団法人テレコムサービス協会が、とある行政機関から「今回の地震が人工地震だとの誤った情報の書き込みが掲示されているので削除してほしい」との削除要請を受けた旨報道されている。

 もしこれが「風評」というなら、「人工地震でない証拠」を添付の上要請すべきであろう。地震波形ひとつとっても、自然の地震であるとは説明できるはずがない。

 特に今回の大地震が人工地震であるという事実は、日本の支配者層の多くが知っており、ほとんどの者は「怒り」「不快感」を抱いているに違いない訳で、あからさまに削除はできないのである(事実「テレコムサービス協会」は削除を拒否している)。

 いずれにしろ、このようになし崩し的に行政機関の恣意的な言論誘導を許すことは、ブレジンスキーのいう「GLOBAL GHETTOS・地球規模のゲットー(収容所)」に繋がる危険な兆候であり、簡単に容認できるものではない。

 次回に続く。
ーーーーーー

陰謀者たちの階層 - 300人委員会の歴史

確かに、私たちの多くは、政府を動かす人々が、国内外の政治・経済問題を本当にコントロールしているわけではないことを認識しています。そのため、私たちの多くは、オルタナティブ・プレスや、私と同じように、米国がこれほど深刻な病気になっている理由を調査し、しかし必ずしも発見できないでいるニュースレター執筆者たちに真実を求めるようになったのです。このグループは、「求めよ、さらば与えられん」という戒めを常に守ってきたわけではない。私たちが発見したのは、人々は一種の暗い霧の中を移動し、自分の国がどこへ行こうとしているのかを気にすることもなく、常に自分たちのために存在すると固く信じていることです。これは、最大多数の人々が操られた反応であり、その態度はまさに秘密政府の手中にあるのだ。


よく、「彼らは」あれやこれやとやっていることを耳にします。"彼ら "は文字通り、殺人罪から逃れることができるようです。「彼ら」は税金を上げ、私たちの息子や娘を国のためにならない戦争に送り込んで死なせているのです。「彼ら」は、私たちの手の届かないところにいるように見え、視界から消え、もどかしく、彼らに対して行動することが適切であるかどうかは漠然としています。誰も「彼ら」が誰であるかを明確に特定することができないようです。このような状況が何十年も続いているのです。本書の中で、この謎めいた「彼ら」を特定し、その状況を改善するのは人々であることを明らかにする。


1981年4月30日、私はローマクラブの存在を明らかにし、それが300人委員会の破壊的組織であることを指摘するモノグラフを書いた。 このサイトは、この二つの組織について米国で最初に言及したものである。私は、この記事が奇想天外なものであると読者に騙されないよう警告し、私の記事と、イルミナティの秘密計画がその手に落ちたときにバイエルン政府が発した警告とを並列に並べたのである。ローマクラブと300人委員会のアメリカでの役割については、後ほど詳しく説明します。


1981年に発表されたこの記事は、その後、無名のフェリペ・ゴンザレスがスペインの首相になり、フランスではミッテランが政権に復帰するなど、多くの予言が現実のものとなっている。ジスカール・デスタンとヘルムート・シュミットの失脚、スウェーデンの貴族で300人委員会メンバーのオロフ・パルメの政権復帰(その後謎の死を遂げた)、レーガン大統領の逆転劇、300人委員会が目指すポスト工業化ゼロ成長のもとでの鉄鋼、自動車、住宅産業の破壊。

 

2003年9月:ロスチャイルド家や300人委員会の話







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 <ロスチャイルド一族> 一両替商人が西ヨーロッパを席巻する大銀行になった話(ロスチャイルド王国 フレデリック・モートン著 新潮選書)は興味深かったのでその一部を紹介する。1764年フランクフルトのユダヤ人街の一角にマイヤー・アムシェルという男が住み着いた。彼はユダヤ民族一般と同じく姓をもたなかったが、彼の先祖が嘗て近くの赤い楯(ドイツ語でロートシルト)の付いた家に住んでいたので、旧友たちは“ロートシルト”と呼んでくれた。彼は古物商から始め、古銭の売買をして要領よくヴィルヘルム公のハナウ宮廷に仕えるハノーヴァーのフォン・エストルフ将軍の気に入られ、両替商を開店した。

 1769年彼は“シチュー鍋”の目印の家に、ヘッセン・ハナウ家の紋章が付き、「M.A.Rothschild(ロートシルト) ハナウ公ヴィルヘルム殿下宮廷御用商人に任ず」と記された看板を打ちつけた。このように世間的な名誉を得て彼はグテーレと結婚する。彼は公の財務官カルル・ビュデルスの気に入られて国家の金融業務にも割り込むことになって、“緑の楯”の付いた広い家に居を移し、12人(内10人が成長した)の子を育てた。夜になるとマイヤーとグテーレはユダヤ教の一節をヘブライ語でそらんじ、家族はみんなじっと座ってそれに耳を傾けた。中庭の向こうには小さな会計事務所があり、秘密の地下室もあってマイヤーは足しげくそこへ通った。ヘッセン・カッセル伯ヴィルヘルム公関係の秘密書類も収納されていた。この一家が殿下の存命中に殿下の莫大な富以上に蓄財しようとは誰も想像だにしなかった。
 マイヤーには5人の男の子がいた。彼らは皆働き者で、性格は異なるものの腰の低い謙譲さと物音一つ立てぬ静かな行動を父から引き継いだ。長男アムシェルはドイツの金庫係りになった。次男サロモンはオーストリア帝国の首都ウイーンで高い身分を確立し、3男ネイサンは英国で無比の力の所有者となった。4男カールはイタリア半島を手中にし、5男ヤコブは共和制、帝制を通じてフランスに君臨した。ロスチャイルド家では才能は個人のものだが、業績はみんなのものであり、兄弟は骨の髄から成功を望んでムズムズしていたが、マイヤーは兄弟に欠けている優美さを補った。息子たちの強引な計画に父親が知恵を貸した。
 この“緑の楯”の一隊はあらゆる方向に向かって扇形にひろがっていった。どの馬車にも貪欲な目つきの丸顔の若い兄弟が鞄を抱えて席を占めていた。一族のエネルギとドイツ語のおかしなアクセント、それにいつでも同時にどこにでもいるという特性が決定的だった。親父と5人の息子は距離としきたりと制約と国境を問題とせぬ超自然の力となった。一族は国際的なネットワークを築いた。
 まず一家の前に立ちはだかったのはナポレオンであった。彼の軍隊は一家の築きかけた基盤を一掃するかに見えた。しかしロスチャイルド家専用の馬車が暗号で書かれた手紙を運び、ヨーロッパ中をかけめぐる兄弟たちの所在は突き止められず、ヴィルヘルム伯の債権を奪取せんとするナポレオンの動きは空振りに終わった。ロンドンに移った3男ネイサンはナポレオンの手の及ばぬ英国公債で大儲けをした。また5男ジェイムスをはじめ兄弟は国際的な手形の大交換所を設立し、兄弟は連携して金の大密輸を成功させ、ナポレオンに抵抗する連合軍の戦費の英国からの送金を可能にした。最後にワーテルローの戦いでの敗戦のニュースを一族専用の情報網で逸早く手に入れたネイサンはロンドンの証券取引所で英国のコンソル公債をそ知らぬ顔で投売りし、相場が十分に下落し一瞬後れれば遅きに失するその瞬間に二束三文で大量買いした。大ニュースが一般に漏れるや、コンソル公債は一転大暴騰を演じた。

 死を迎えた老マイヤーはユダヤ教会で祈りと断食の一日を過ごした後に次の趣旨の遺言を残した。「わが娘たち、婿たちはM.A.ロスチャイルド父子商会に参加したり調査する一切の権限はない。息子たちの事業への妨害は決して許さない。ここにロスチャイルドの名を他家の者に継がせない、ロスチャイルドの事務所は外部の参加を認めないという伝統が生まれた。
 ナポレオンが去った後のヨーロッパ再建のために公債が新たに発行されることになり、その最終的な配分のためにアーヘン会議が開かれた。会場は上流社会と新興ロスチャイルドとの対決の場となったが、会議に出た慣れぬサロモンとカルマン兄弟は見向きもされなかった。ところが突然フランス政府債をはじめとして他の公債も一斉に下落した。会議の優雅な音楽は止んだ。ロスチャイルド商会が莫大な資産をもって予め買い進めていたものをここで冷酷無残に大量の売りに出たのだ。会議を支配していた旧世界の勢力はロスチャイルドの威力を思い知らされた。予定していた公債発行は中止された。サロモンとカルマンは丁重に迎え入れられ、ヨーロッパ財界にロスチャイルド家の地位が確立された。
 会議後オーストリア帝国の実力者メッテルニヒ公はロスチャイルド家から90万グルデンの融資をあおぎ、5人兄弟およびその子孫は男女を問わず男爵の爵位に叙せられた。既に申請されたものの一時は系譜紋章院によって大部分が遠慮なく切り捨てられていたロスチャイルド家の豪華な紋章のデザインが復活・公認された。黒鷲とヒョウと獅子と5本の矢をもつ腕である。
 5人の兄弟はいずれも少なからぬ逸話を残したが詳細は省略する。サロモンが複雑な取引を通じてオーストリアの巨大な水銀鉱山の借用権を獲得するとロンドンのネイサンはスペイン政府と交渉して残るスペインの鉱床を買い取り、水銀の世界的独占を手に入れ、その価額を自由に操作することになった。鉄道はネイサンの英国で生まれたが、オーストリアのサロモンとフランスのジェイムスが導入に尽力した。ネイサンの長男ライオネルはネイサンの死後英国政府に資金を提供してスエズ運河を買収した。ライオネルはユダヤ教徒として上院議員になるための法改正を11回提出し、遂に英国会にそれを認めさせた。英国女王はライオネルの息子ナサニエルの代になって爵位を授けた。

 ナッテイ(ナサニエル)は世界中のユダヤ人の面倒を見てきた。ユダヤ人迫害・虐殺があるとロスチャイルドの事務所から圧制者に対して激しい攻撃が加えられ、犠牲者への援助が行なわれた。彼に限らず財務に抜け目がない一族だが、ユダヤ人が迫害を受けたとなると損得抜きで介入し、冷静さをかなぐりすてる民族的な熱情を見せる。一族の政策にははっきりとした特徴があった。戦争嫌いで平和の維持に熱心だった。また列強の間には植民地拡張をめぐる競いがあったが、植民地から足を洗え、しかもそれは早ければ早いほどよいと主張した。
 五つのロスチャイルド家の内二つは既に姿を消している。長男アムシェルには子供がなく、ドイツ・フランクフルトのロスチャイルド家はナポリのヴィルヘルムとマイヤーが管理したが、両人とも娘しかいなかった(ヴィルヘルムは3人、マイヤーが7人!)のでその死とともに整理・清算した。イタリアのロスチャイルド家もカールの長男アドルフに子がなく、弟たちも上記の状態だったので閉鎖せざるを得なかった。この結果一族は英国、オーストリア、フランスに残り、それぞれの母国に忠誠を誓う集団となった。
 第一次大戦が勃発し、一族は各地で大きな資産と若者を軍への協力のために召し上げられた。戦後も税金攻勢とそれに対する無抵抗で一族の大邸宅の多くは無に帰した。その後特にオーストリアの事務所は国もろともヒットラーの率いるドイツ政府に徹底的に迫害された。しかし1945年以降ロスチャイルド家は再び活力を取り戻しつつある。先祖たちの猛烈な活動ぶりは見られないが、厖大な資産をたくみに運用して隠然たる勢力を保持しその支配力は依然として強大である。一族の影響の及ぶところは宗教をはじめ経済・政治・美術・音楽・建築・園芸等々奥深く容易に全容を覗き得ない。
 元来私は独善的なユダヤ教が嫌いである。ここでは興味をそそる逸話などの紹介で好意的とも誤解されるような“ロスチャイルド神話”の一端に触れたが、この一族の過去の業績また今後の影響力は我々日本人とその文明に対して決してためにならない筈だ。今調査中だが、米国を始めとして世界を牛じようとしている“300人委員会”というあまり世に知られていない組織があるらしく、ロスチャイルド家はこの組織の代理人として密かに自ら莫大な利益をあげながら、謀略に満ちた当委員会の目的達成に今後とも尽くそうとしているようだ。 “ヴェニスの商人”でシェイクスピアが糾弾しようとしたユダヤ商人の悪辣さ・狡猾さを存分に発揮してだ。今後とも注意をそらすわけにはいかない。


<ハリガネムシ> 毎年夏に文芸春秋に発表される芥川賞受賞作をこの数年読んだことがなかったが、いつも今年も見るべき作品がなかったと切り捨てている石原慎太郎が今年は珍しいことに“選評”で「自暴自棄の底にあるもの」という小題で当選作を激賞こそしていないが肯定的に評しているので、読んでみる気になった。作者吉村萬壱は40を越した教師で、主人公は同様な独身の高校教師だが一度相手にしたソープの女につきまとわれて、避けるわけでもなく止めどもなく堕落していく話である。
 しまいには二人して暴力団まがいの若者たちにからまれて、半死半生の体たらくになって昼も夜も分からぬ数日を過ごしたりする。やがて久々に出勤して国連についての授業中に突然感情が高ぶり、「国連なんかに虐殺行為を根絶する意思はないんや!」と叫び、生徒たちが皆唇を舐め始めたので堪らなく怖くなり、「あとは自習」と言い置いて逃げ出す。
 自暴自棄のような気分になって再び学校を休む。どうせ仕事もだめになる。親にも弟にも見捨てられるだろう。何より私は自分の欲望に飽きていた。体の中のハリガネムシが暴れるたびに死にたくなる。こんな生はいらなかった・・・。
 こういう心情というのは誰にも一生に一度ぐらいはあるのだろう。程度の差があり、大抵はここまで行かないが。同じ文春9月号の前の方に同じく数年前に芥川賞を受賞した玄侑宗久氏が「12歳の殺人者・A少年に五百年の暗闇を」で次のように書いている。-どんな事件でも、一歩間違えば自分もしていたかもしれない。そう思うことが出発点だろう。同じような遺伝子をもって生まれたという意味で、すべての人間は平等である。-また書いている。―残虐であるのは大人も小人も変わらない。昔からそうだ。親鸞聖人は弟子唯円に「千人殺せ」と言われたらお前は殺せるか。唯円は「できません」と答えるが、お前ができないのは単にそういう“縁”がないからに過ぎないと、悲痛に親鸞は説くのだ。-
 近頃よく夢を見る。夢の中では思うように事態が進行せず、かといって人任せにできず自分が何とかしなければ解決しない課題が残る。ウーム困ったぞと思う。だが夢から醒め、問題が夢の中の課題であることを悟った瞬間に、あさましくもほっとして課題を放棄する。先の小説を読み終えた感想もそれに似ている。これが夢ならいいのだが。
 考えてみれば多くの人は長い人生の中で一度ぐらいは罪を犯すかどうか際どいところまで行き、あるいは堕落の瀬戸際まで行くが、何とかそこで踏みとどまる。そこで働くのは“縁”かもしれない。だがハリガネムシかもしれない。万一そこで踏み外してしまったら、大人でも子供でもそれはそれなりに覚悟を決めなければいけない。許される限度というのは厳然とあるのだ。少年法などという悪法は掃いて捨ててしまえ。昔のご先祖が考え出した“地獄”という世界をバカにしてはいけない。

<地震> 1月ほど前に東北地方はかなり大きな地震に襲われた。余震が1週間以上にわたってシツコク続いた。過疎地に近い田舎が震源地域だったから被害は震度の割にはそれほど大きくなかったが、これが都会だったら大騒ぎになったに違いない。あの地方でさえ停電・断水の不都合が長時間に及んだ。公民館などに長く避難してノイローゼ気味になった人も少なくないと伝えられた。
 9月1日の防災の日には南関東直下型地震が起きたことを想定して首相以下内閣に訓練のための緊急対策室が設けられたほか、東海地震対策本部でも予知対策連絡会が招集されるなど全国で135万人が訓練に参加した。関東大震災は80年前に起こっていて、そろそろ次が起こる頃だと言われるとあまりいい気はしない。
 今住んでいる家を建てたのが35年ほど前で、木造総2階建てで当時は建築基準法が現在より緩かったから南側は開放的で筋交いも十分ではない。この頃耐震診断をするように勧めてくる業者がいくつもあるが、もし診断を頼めばまず補強改築をすべきだと言われるに違いないと思う。しかしいつどれほどの地震が来るか分からぬだけに、新築ではなく既に長年住んでいる家を強度付与のために改築するのはどうにも気が進まない。
 人生設計などというが、今月で自分は70歳を迎える。年月を加えるにつれて次第に足腰も不自由にはなるが、かといってもうすぐ寿命を迎えるという実感もない。もう暫くはもちそうだ。かといって他には必要もないのに大掛かりな改築をして、来るかも知れぬ地震に備えるというのも些か実効的に思われない。いい加減と言われればその通りだが、万事なるようになると思っている。大地震に見舞われて家の下敷きになればそれはそれで寿命と観念する。

<300人委員会その2> 今月冒頭のロスチャイルド家の説明で紹介したが、世には重要な割にあまり知られていない方面の話というのがいくつかあるようだ。表題の本(KKベストセラーズ発行)もその一つで、その著者は元英国情報将校ジョン・F・コールマン博士。ノンフィクションというジャンルの本ではあるが、最初に読んだ時は内容の深刻さと非常識とでどこまで真実なのか疑いたくなったというのが正直なところで、一旦脇に置いた。だが“国際テロ”でも取り上げている世界で連発する諸事件に思い当たる点が次第に増えてきたので敢えて紹介することにする。
 なお本書とは別筋で、インターネットで"http://sinobu10.hp.infoseek.co.jp/Devil_Kingrom1.html"には「悪魔王国の建設」と題してかなり詳細に“300人委員会”の構想が紹介されているので、興味のある方は参考にしてください。
 信じるかどうかを別にしてまず“300人委員会”が掲げる綱領21ヶ条を以下に記してみる。別名“悪魔の地球支配綱領”(世界人間牧場計画)である。

1)委員会指揮のもと、ワンワールド政府=新世界秩序を確立する。
2)すべての国民国家のアイデンテイテイ・民族性と民族的な誇りを完全に粉砕する。
3)世界の大宗教、特にキリスト教の壊滅を計画し、実行する。
4)マインドコントロールによって人間を管理・コントロールする手段を確立する。
5)脱工業化ゼロ成長政策に基づき、すべての工業化と核エネルギによる電力供給を廃止する。ただしコンピュータとサービス産業は免除する。
6)ドラッグの使用を奨励、最終的には合法化する。ポルノを芸術として公認・日常化する。
7)ポルポト政権(カンボジア)の実験を応用し、都市の人口を激減させる。
8)科学の発達は委員会が必要と認めるものを除き、一切抑制する。特に標的とするのは核エネルギの平和利用で、委員会手先の新聞(ニューヨークタイムス、ワシントン・ポスト、タイムスなど)は核融合技術を忌避する。
9)先進国には局地戦争を起こし、第3国には飢饉と疫病を広めて2050年までに30億人の“無駄飯くい”の人々を殺す。
10)ローマクラブが採用した脱工業化零成長政策により仕事が縮小した結果、厖大な失業者を発生させ道徳心を低下させ、労働者の生産意欲を失わせる。家族という共同体を根底から揺るがし破壊する。
11)意図的に危機的状況を次々に起こしそれを操作・管理して、委員会を除く全人類が自らの運命に対して無力感しかもち得ないようにする。
12)新たな“破壊的カルト”を増産し続け、すでに役目を果たしている連中(ビートルズやローリングストーンズなどの邪悪なロック・グループなど)を支援する。
13)キリスト教助成の宗教的義務と偽り、キリスト教根本主義の信仰を後押しして“ユダヤ選民思想”の神話を当然のこととして人々に受け入れさせ、シオニズム国家イスラエルに貢献する。
14)ムスリム同胞団、イスラム原理主義、シーク教などの宗教的・破壊的カルトグループを圧迫し、マインド・コントロールの実験をする。
15)信教の自由という思想を世界中に輸出し、既存の真摯な宗教、とりわけキリスト教の根底を揺るがす。
16)世界経済の全面的崩壊の原因を作り、政治の全面的な混乱を引き起こす。
17)米国の内外政策をコントロールする。
18)国連(UN)、国際通貨基金(IMF)、国際決済銀行(BIS)、国際司法裁判所のような超国家制度を強化する。
19)すべての政府中枢に侵入し、政府が代表する国家主権を内奥から破壊する。
20)世界的テロリスト・グループを組織し、テロ活動が起きた際テロリストと当事者の交渉に介入する。
21)米国および世界各国の教育をコントロールし、破壊する。これは“結果本位教育”という政策によって具現化される。

 バビロンの捕囚の中に“パリサイ派”という秘密結社ができたが、このタルムード派ユダヤ教の中からルシファー悪魔大王を崇拝する“カバラ学派”が出現し、トーラーとエホバを信仰する伝統的なユダヤ教を捨てた。この勢力はヴェネチア、オランダ経由で17,8世紀に大英帝国をそっくりまるごと取り込んだ。無神論的な思想を根底にもち、先に紹介したロスチャイルド家はこの一派である。18世紀に英国東インド会社の300人評議会を母胎にして全世界的に発展させた“300人委員会”が設立された。このあたりの事情は意図的な撹乱工作もあって、歴史的に縁遠かった日本人には特に理解しがたいものらしい (この委員会は無宗教と称しているが、私には終局的にユダヤ教を奉じているように見える)。
 300人委員会はその大部分が英王室、現在ならば女王エリザベス2世の支配下にある。メンバーには各国王室、サミュエル・ハンチントン教授、ジョン・メイナード・ケインズ、ジョージ・ブッシュ(現米大統領の父)、ヘンリー・キッシンジャー、ジョージ・シュルツ、エリー・ド・ロスチャイルド、サー・バートランド・ラッセル、H.G.ウエルズ、大来佐武郎 等の名が見える。300人委員会のメンバーが死亡した時空席はその子孫が埋めるのが通例である。300人委員会は150年の歴史をもち、最高のすぐれた知性(?)が結集して完璧な全体主義で絶対的に管理された社会を形成しようとしている。
 300人委員会を代表する世界規模の研究機関・団体として著名なものはローマクラブ、スタンフォード・リサーチ・センター(SRC)、王立国際問題研究所(RIIA)、CIA、連邦緊急管理庁(FEMA}、外交問題評議会(CFR)、タヴィストック人間関係研究所、ランド・コーポレイション、イスラエルの安全を目指すアメリカ人の会など。また企業としてブリテイッシュ・ペトロリアム(BP)、ロイヤル・ダッチ・シェル、ヴィッカーズ、アーサー・D・リトル社など、また多数の銀行。多くの組織はその名を知られていなかったりあるいは組織名と異なるその真の存在理由が巧妙に隠されている。そのほか300人委員会の名を伏せて活動する多数の下部組織、秘密結社がある。

 トーマス・ロバート・マルサスは天然資源には限りがあり、放置しておくと人口は幾何級数的に増えて資源を消耗し尽くすから、強制的にでも人口を抑制しなければならないと説いた。もう一人フリードリッヒ・アウグスト・フォン・ハイエクは米国経済の土台は都市黒人市場、小さな香港型労働搾取産業、旅行産業、ドラッグ売買が盛んな自由な事業域、すべての工業活動の終焉、すべての原子力プラントの閉鎖に基づかねばならないとする。300人委員会のすべての戦略はここから出発しているという。
 ブレジンスキーは常に大衆をコントロールする必要性を説き、その標的としての米国は古くからの秩序を破壊され、ワン・ワールド政府=新世界秩序へと導かれていく政策を次々と導入される国家にするという。サー・ピーター・ヴィッカース・ホールは米国には19世紀の重工業に立脚した社会と脱工業化社会という二つの側面があり、後者が前者を淘汰し破壊すると説き、工業大国アメリカは衰退すると予言した。
 20世紀初頭から300人委員会のシンクタンクは時に応じて世論形成工作を行なった。第2次大戦前にドイツと日本は叩き潰すべき危険極まりない敵だと見なすように米国民はコントロールされた。同様にタヴィストック研究所の“イラクは脅威であり、サダム・フセインはアメリカに挑む凶暴な敵である”との洗脳プロセスに民衆ははめられた。湾岸戦争直前の2週間に米国はおろか世界中にイラクとフセインに対する敵意が形成された。
 300人委員会の実体はメンバーしか知り得ないが、過去にその意思が具現化されたとするいくつかの粛清事件がある。第1次大戦時にドイツ政府閣僚でロスチャイルド財務官だったヴァルター・ラテナウは300人委員会の存在を公言した後で暗殺された。委員会の意向に逆らったジョン・F・ケネデイ大統領の暗殺、ウオーターゲート事件によるニクソン大統領の失脚、イタリア首相モロの暗殺、パキスタン大統領ウル・ハクの航空機事故死、朝鮮戦争中にトルーマン大統領によって突如解任されたダグラス・マッカーサー元帥はいずれも政局に大きな影響を与えた。
 FEMAは自作自演でスリーマイル島原発事故を起こし、マスコミを騒がせて人々が避難する集団ヒステリーを招くことで反核勢力を強めることに成功した。実は危険は何もなかったという。タヴィストック研究所はビートルズのロック音楽を介して若者たちのLSDなどのドラッグ需要を急増させた。ミャンマーではイギリス東インド会社(BEIC)の後を継いだ国家法秩序回復評議会(SLORC)によってアヘンーヘロイン貿易の権益が独占されている。

 綱領はいずれも許し難い内容を具えているが、特に2)はひどい。人間の楽しみ、生きがいを奪ってしまう。毎日米大リーグの野球中継を流す視聴者白痴化は4)かと勘ぐりたくなる。世界的な原発の廃止は5)と8)によると思い当たる。フリーターの増加は10)に関係する。先月米国で発生した大規模な停電、東京で飛込み自殺による電車の運行停止の頻発なども11)と関係があるのか。そして世界的なテロの頻発はまさに20)であって、綱領は決して夢まぼろしではないと思い知ったときに慄然とする。
 本書には直接触れられていないが米国大統領が現在も委員会の意向に逆らえないのは明白で、米英両国がイラク開戦に踏み切ったのについては委員会の影がある。こうしてみると紳士面をしている英国は嘗てアヘンを売りつけて中国を手ひどくいためつけ、インドを徹底的に搾取した昔から、ズル賢く裏に回っている現在まで極悪の国であり、虫も殺さない顔をしている英女王はその悪の代表、張本人に他ならない。グローバリゼーションなどという風潮はまさしく委員会の政策そのものであるし、教育の混乱も彼らの差し金かもしれない。日本もよほどしっかりしないと悪魔の手にからめとられてしまう。
 コールマン博士は説く。たまたま結びついたに過ぎず一見したところ何ら関係なさそうなできごとが裏では密接につながっている。それが大衆の目には用心深く覆い隠されているだけなのだ。陰謀者の正体を暴露せよ。それには一度失われたら二度と再生することのない我々のかけがいのない伝統や文化、これを守る戦略を立てられる経験に長けた人材を必要とする。陰謀者の方法論を学び、必要な対抗手段を取る必要がある。急を要するが、こうした対抗策だけが国家を蝕む腐敗を食い止める手段なのだ。地球規模の陰謀を認めたがらぬ人がいる。結果的にこれは彼らの協力者になる。敵の姿を知ること。これは何より必要だ。見えない敵と戦って勝つことなど不可能ではないか。我々の敵の実体を研究し、すべての名前を暗記するのだ。プロファイリングの技術を身につけよと。


<プロジェクト開発記録> N.H.K.の“プロジェクトX”は私の気に入っている番組の一つだが、まだこの番組が取り上げていない特大のプロジェクト記録として、最近読んだ「新幹線開発物語」(角本良平・中公文庫)を紹介する。プロジェクトは既に40年前に完成され、その成果は日本人なら誰一人知らぬものはないのだが、仔細に読んでみると前例のない高速複線鉄道を新技術を開発しながらほぼ5年でまとめあげるという難事業をやってのけた日本人先輩たちの能力と執念に改めて感心しまた敬意を表する。但し著者が成功した事業として挙げるのはあくまで“東海道新幹線”であって、後に建設された山陽・東北・上越・長野・山形・秋田については主に採算性の視点から疑問視している。
 著者は書いている。今から考えれば当然とも思われる新幹線だが、開通までにはいくつもの山を越えなければならなかった。決して順風の中の成功物語ではない。19世紀に汽車・汽船が発達したのを第1次交通革命と呼ぶのなら20世紀半ばの第2次交通革命は自動車と航空機によっていて、鉄道は消滅はしないものの次第に縮小すると考えられていた。このような世界の趨勢の中でも東海道だけは例外であって、四面に反対を受けたスタートだったが事業の進展とともに鉄道需要の増大が明らかになっていった。

 1)鉄道の方式:新線建設方針決定の後も狭軌、広軌、あるいはモノレールの選定は議論が沸騰した。幹線調査会での検討によってモノレールは高速化の実績の無さと分岐器で捨てられ、輸送力増大・高速化のために広軌別線が選ばれた。広軌の“こ”の字でも言えば馘にすると威圧した狭軌論者の鉄道次官がいたというが、初代鉄道院総裁後藤新平の意思を継いだ十河信二国鉄総裁が強く広軌を主張した。昨年8月の<鉄道旅行>でインドでは鉄道の軌間が4種になっていて運営に困っているという話を載せたが、そういうことも当然議論されただろう。だがここで狭軌を選んでいたら画期的な発展は望めない分岐路であり大きな決断だった。
 2)時速200キロ:当時の最速は電気機関車牽引の特急“つばめ”・“はと”で最高95キロ、平均74キロ、東京―大阪間7時間半だった。東京―大阪間日帰りのために片道3時間、時速200キロが基本目標として設定され、この実現のために空気抵抗を考慮して車体を張殻構造とし、トンネル内すれ違い実験も行なわれ、車両の機密対策が採られた。時速250キロを前提として本線の最小曲率2500メートル、軌道傾斜14/1000、レール高低差20センチが定められた。脱線を招く蛇行動防止のための軌道の狂い限度を調査し、保守基準を定めた。在来より縦剛性を30%増したレール断面形状とPCまくら木、両者を締結する円形バネ付きボルトを定めた。レールの締め付けによって伸縮を抑えた1.5kmのロング・レールと絶縁継ぎ目つき伸縮継目器を開発・採用した。空気ばね付台車とこれをテストする台車試験機を開発した。これらの総合的な成果として横浜近郊―鴨宮のモデル線で37年10月目標速度が実現した。野次馬根性の強い私もこの直後に機械学会主催の試乗会でこれを実体験した。その後モデル線での最高時速は256キロに達した。
 3)動力の伝達:高速運転に必要な大電力供給のために従来の1.5 kV直流饋電に代えて25 kV単相交流饋電とし、パンタグラフで車内に取り込んでから変圧器で2400V以下に降圧し、主幹制御器の切換装置で2400Vから350Vまで変化させて直流直巻電動機を駆動する。架線懸架は離線防止のためにパンタグラフを押し下げる力が各点で均一になるような合成コンパウンド架線方式を新たに開発・採用した。パンタグラフの風洞試験を行い、速度に対する押し上げ力の小さい形状を選んだ。車輪からレールを介して変電所へ戻る電流によって沿線に誘導障害を招くのを防ぐために、架線に平行して負の饋電線を設け大地を流れる電流を1.5kmごとに吸上げ変圧器で吸上げることにした。日本列島は富士川を境にして50HZと60HZに分かれているが、統一のために東は小田原、横浜2ヶ所の変電所で60HZに変換・給電することにした。
 4)安全対策:踏切事故を避けるために踏切を全廃した。ブレーキは電気ブレーキ(発電ブレーキ)と空気ブレーキ(デイスク・ブレーキ)の併用とし、高速時は電気ブレーキが有効である。運転保安方式としては地上信号を廃し、列車の速度を所定の範囲に自動的に抑制するA.T.C.(自動列車制御装置)を採用した。速度指令は0,30,70,110,160,210,260の6段階で与えられ、数字は上限値である。従来の人間主体・機械補助の思想に替えて機械主体で運用する。中間駅の待避線への分岐器を中央指令室で一括して扱うC.T.C.(列車集中制御装置)が併せて採用された。列車妨害対策としては置石などを防ぐために厳重な防護柵を設け、車両の前頭には強力な排障器を取り付けた。その他新規開発要素全般に新しい保守方法を考案した。特に軌道全体の整備・小さな狂いの発見は重要であり、時速200キロの高速軌道検測車でこれを実現した。
 5)ルートの決定と買収:戦前の弾丸列車計画や戦後の経緯でルートの18%が買収済みだったのは有利だった。新丹那トンネル・日本坂トンネルは確保済みだった。高速化のために在来線より直線的なルートを選ばねばならず、用地買収のために東海道に分布する高密度の集落を避けるように努めたが、停車駅のためには市街地を通過しなければならず、大都市周辺のルート選定は苦労した。最後が東京と大阪ターミナルで決定までに紆余曲折を経た。次は用地の買収で、各地で説明会を開いたが、市街地は難航を極めた。用地交渉の相手方は5万人に上り、昭和34年から5年を要した。沿線104の市町村の大部分に委員会が設置され集団交渉方式が取られた。用地関係者は人間の善意を信じて忍耐強く努力を続けた。彼らの苦労話をまとめれば厚い一冊の本になるだろう。最後は土地収用法の特別措置法が成立したのでそれによらざるを得なかったとされている。
 6)工事技術:新丹那など長大なトンネル工事は新たに開発された“底設導坑先進式半断面工法”によった。橋梁には複線ワーレントラス橋を標準設計として用いた。新幹線全長515キロの内、トンネル68キロ、高架橋115キロその他橋梁計240キロを除くと残りの275キロが盛り土もしくは切取りである。詳細は省くが地盤沈下対策には相当の意を注ぎ、周到な築堤工事を行なった。沈下が大きいと予測される箇所は高架橋として岩盤に届く長さの基礎杭を必要数打ち込んだ。
 7)資金調達:昭和34年から39年までの6年間に4000億円の巨費が投入されたが、その資金調達を国鉄財政で賄うのは全く無理で当初からの大問題であった。財政融資と鉄道債券案があったが、金額が大きすぎた。外国資金として世銀が候補に上ったが、欧米では鉄道は斜陽産業と見られていて、工事発足時点では望み薄と見られていた。粘り強い説得の結果、東海道線が世界一人口密度の高い地域を走っていて如何に輸送の需給がアンバランスであるか、高速道路ができてもなお鉄道が必要なことが認められ、昭和35年世銀から正式の調査団が来日した。ここで日本の鉄道技術の優秀さが国際的に高く評価されることとなり、借入が了解され36年正式調印された。金額8000万ドル、年利率5.75%、3年半据置、20年償還の条件だった。国鉄の希望は2億ドルだったが、先例がなく蹴られた。その後当初予算1725億円は大幅に超過することになった。用地費の高騰ならびに賃金・資材の上昇のためである。運輸大臣は国鉄監査委員会に監査を命じた。世間の非難もあったが、昭和37,38年に巨額の政府予算が立てられて何とか収支の目途がついた。
 8)その後:東京―大阪間4時間で開業(1964)、その後3時間10分が続き、現在は2時間半になった。輸送量は当初の年間100億人キロが1975年350億人キロまで増え、一旦300億人キロに減ったが最近は400億人キロを前後している。1990年台に“のぞみ”が登場し最高時速は当初計画250キロを上回って270キロ、その後に建設された山陽新幹線は曲線半径を4000メートルとしたので時速300キロを実現した。新幹線には貨物輸送も検討されたけれど、実現しなかった。鉄道貨物輸送量は最盛時1970年の1/3に落ちていて、新幹線が貨物を運ぶ可能性はなくなった。現在新たにかなりの年月をかけ、東京―大阪間1時間を目標とする磁気浮上・リニアモータ推進の中央新幹線開発が検討されているが、著者は需要・採算性・安全面の三点から疑問を呈している。
 9)私の感想:東海道新幹線に関するかぎり需要の急増とそれに応える新技術の開発がうまく噛み合って世界に誇ることができる安全・確実な成果となって結実した。だがその後陸続として後追いした各地の新幹線建設は2番煎じに過ぎないし、本四架橋などに代表される道路建設も含めて採算面で後世に負担を残した意味でプロジェクトとして決して成功とは言えない。大型プロジェクトが成功する要件は厳しいし、こういうものに安易に賛成する大衆は否応なくそのツケを負う責任が生ずる。事後に総合的に成功したプロジェクトと評されるのは10に1しかないように思う。東海道新幹線はその典型と誇ってよい。一方で台湾・中国に新幹線技術導入の動きがあり、この項で概観したようなノーハウは貴重な文化遺産として利用できる。日本は外国に尊敬される好材料を育てた。

<阪神タイガース> 18年ぶり4度目の優勝となれば人々が喜ぶのも尤もだ。優勝を目前にして名古屋・広島で5連敗したのは地元甲子園のファンの前で星野監督胴上げをするための企みではなかったかと勘ぐりたくなった。9月15日は月曜日だったが休日で大阪へ戻っての第1戦は2時に開始のところ、大勢の観衆が朝早くから押しかけたので甲子園球場は異例の8時開門となった。試合はまた伊良部が打ち込まれて広島に先制されたが、大声援に後押しされて逆転、サヨナラ勝ちとなった。
 これでマジックは1。2位のヤクルトはナイターで結果が出るのに3時間かかったが、球場の観衆は帰らない。やがて首尾よく横浜がヤクルトを負かした報せが伝わると、改めて風船が乱舞し、監督胴上げが始まった。一方、御堂筋は6車線の道路が人波で埋まり、道頓堀川は事前にマスコミがしつこいぐらいに川の水の汚れがひどいからと禁止を呼びかけていたが、そんなことはお構いなしで鈴なりの橋から200人以上が飛び込んだ(当日のテレビ朝日・ニュースセンター報道による)。河端には梯子が下ろされ、念のために救命艇が待機していた。ー真面目なN.H.K.のニュースはこの飛び込みの報道を避けたが、後日の調査によれば飛び込んだ人数は5300人に及んだ。17日には酔っ払い溺死のおまけがついたー 球場も街も勝利に酔う人々の笑顔に溢れ、何と暇のある人が多いことかと些か感心した。しかし見ていて決して悪い気はしない。
 今年の阪神の強さに弾き飛ばされた感じの巨人はこのところ8連敗、現在貯金0の5位に落ちてしまった。今年の阪神は特に中盤以後ロードには弱くハラハラさせられたが、地元甲子園に帰ると神がかり的な強さを発揮した。ひとえにたまりにたまった阪神ファンのフラストレーションが熱狂的な応援になって後押しし、相手チームを威圧した。その迫力はテレビ放映でも十分に伝わってきた。今、優勝決定翌日の甲子園中継を見ている。あの優勝祝いの乱痴気騒ぎの後だけにアッサリ負けると思いきや、井川投手の快投で2時間10分の対広島最短時間勝利だ。観衆は相変わらず帰らずに六甲おろしを熱唱している。まだ日本シリーズには少し日時がある。勝負の帰趨はやはり相手チーム(多分ダイエーだろう)のホーム球場でどこまで頑張れるかにかかるだろうが、結局あの応援の強さで阪神が勝つだろう。

<政策の継続性> 自民党総裁選が実施され、以前に取沙汰されていた自民党内のいわゆる“抵抗勢力”の結集による小泉おろしは実現せず、亀井静香、藤井孝男、高村正彦の3候補を抑え、構造改革の持続を唱えて第1回投票で過半数を獲得した小泉純一郎首相が新たに3年任期の自民党総裁に選ばれた。最大派閥の橋本派は参議院を率いる青木氏の造反で分裂、堀内総務会長は小泉支持にまわった。近く行なわれるだろう総選挙と衰えない国民の小泉人気を意識せざるを得なかった結果だろう。野中前幹事長は孤立に追い込まれ、抵抗声明の中で自分の引退を予告せざるを得なくなった。
 選挙後の人事で応援してくれた青木・森両幹部の強い意向を容れて山崎幹事長を副総裁に移し、当選三回と若い安倍晋三氏を新幹事長に起用した。内閣副官房長官から副幹事長への配転がささやかれていたが、小泉新総裁の大胆な人事で与党内の口うるさい向きも意表を突かれ、岸元首相から三代続く毛並みのよさと北朝鮮の拉致問題への対応で得た国民的人気もあって表立った反対論は出ず好評だった。実は小泉内閣になってからは後述の如く各派閥の意向をふまえて大臣などの選任を調整する幹事長の役割は消滅している。残る党三役として額賀政調会長の新任、堀内総務会長の留任を決め、可能な範囲で自民党内既成勢力との調和を図った。
 新内閣では福田官房長官、川口外相、竹中金融経済財政相、坂口厚相、亀井農林相、石破防衛長官を留任、石原氏を国土交通相、谷垣氏を財務相に横すべりさせた。今回居残った人、退任した人を見渡すとそこには明確な小泉首相の評価と意思が感じられる。断固として構造改革を押し進めると言い続けた竹中氏については政治を知らぬ学者風情がと退陣を求める声が優勢だったにも関らず押し切った。坂口厚相は医薬品販売の自由化では抵抗もしたが、彼(専門家)なりに言い分に筋が通っていたと小泉元厚相も認めたのだろう。既得権限のない行政改革担当相として予言どおりサンドバッグのように叩かれる目にあった石原氏は藤井道路公団総裁をかばい続けた扇千景国土交通相の後を継いだ。文春10月号の小泉首相と道路公団民営化推進委員会の猪瀬直樹氏との対談を読めば、今後の進展は誰にでも推測がつく。

 組閣本部への呼び込みの後で各新大臣が順次記者会見の席に現れたが、総じて皆さん神妙で大半の人が総理に個別に指示された事項を報告し、それを守っていく方針を表明していた。在来は党内の派閥の長に大臣候補の人選を依頼し、ポストについてもそういうボスとの相談づくで決めていたから、任命された大臣に対して総理の方から特段の指示・要求はなくて、それぞれ所轄の事務局のご進講を受けて来いというのが実態だったのではないか。それでは首相の政治をリードする腕など発揮できるはずがなく、誰がやっても同じになってしまう。今回小泉首相は自民党を変えると宣言した通り人事に派閥の意向・年功序列の幣を除くことに成功した。大臣たちは以前と異なり実質的に首相に選ばれたのだから、その指示に従わないわけにはいかない。
 政策というものは状況を把握して立案し、多くの関係者に周知徹底して実施するのに相当の日時が必要になる。半年や1年で首相が代わってしまっては独自の政策など実行できるわけがない。最近の歴代の内閣の寿命を眺めれば軒並み短命なことが分かる。その上同じ首相でもほどほどの時期に内閣改造を求められる。派閥に選ばれた新大臣に前任者の意思を継ぐ気はない。クルクル変わる大臣に関係なく官僚たちが自分らに好都合な政策を立案・実行してきた。この面でも小泉首相は自民党総裁に再選されたことでようやく政治を変えつつあると感じた。事実彼は新内閣の発足にあたって「今まで育ててきた構造改革の芽がようやく出てきた。これを大樹に育てていかなければならない。今まで国民は困難な状況によく耐えてくれた。ようやく明るいキザシも見えてきた。今までの方針を堅持していきたい。」と述べている。
 小泉首相が逆境の中で構造改革の実施という明確な政策を掲げたこと、それを実現するために自民党を変える:変わらなければ自民党を潰すとまで言ってそれを達成したこと、及び政策の実現のために微動だにしないという一貫した姿勢を保持できる環境を創りあげた事は歴代の総理にもできなかった政治的な力量と評価したい。新内閣への評価はまちまちのようだ。江藤・亀井派からは3人入閣しあれだけ悪態をついていた江藤隆美氏はニコニコ顔に、新幹事長人事をほめちぎった森前首相は憮然たる顔に変わった。皆ウスウス気が付いているのは自民党の派閥中心の運営は変わったということだ。どういうつもりで亀井氏を応援したのか知らないが、石原慎太郎はご満悦のようだった。

http://member.nifty.ne.jp/t-kanazawa/essay58.html


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