■プリゴジン乱の顛末と深層究明 (小説)②
「英国の2023年1月から5月の統計によると、新型コロナで死んだ95%がワクチン接種で、5%は非接種だったんですって」
安音は、ギブソンに語り掛けた。
「ワクチン後遺症だろうね。間違いなく。ワクチンの形態をとる生物兵器を撃ち込まれた人々への暗殺が進行中だよ。シェディング現象による未接種者の病態の悪化も同時進行ってことだ。直接、身体に入れられなくても、伝染によって、地域全体に軍事生物兵器の威力を拡散していっているんだからな」
ギブソンは、300人委員会カルトの陰謀を何とか、阻止できないものかと考えている。二人は、ミステリー小説か「キルデミック覚醒2023」のシナリオで、我々に攻撃が加えられている実態を表現できないものかと話し合っていた。
「ところで、ロシア政府がプリゴジンの遺体のDNA鑑定で本人であることを確認したらしいわね。遺体のDNA鑑定は、プーチンさんも最もはやく知りたかった確認事項でしょうから。プーチンさんは、国内の調査機関の情報を信頼しているようだわ。」
安音は、最新情報をギブソンに伝えた。
「そうらしい。ロシアは、西側報道を逐一チェックして、それらに応答する形で情報を出しているからね。それと、プライベート飛行機は、売りに出されていて、その買い手が、機内を撮影していた映像も出ているね。それと、客室乗務員の女性が、離陸直前に、緊急の修理か整備で、離陸が遅れていると知り合いにメールを打っていたらしい。西側報道は、米軍の見解、対空ミサイルで撃ち落とされた形跡がないとの発表から、内部に爆発物が仕込まれていたと見ている。飛行中にレーダーから消えてから数十分後にパイロットがバランスを崩して、立て直そうとあがいたけれど、急降下したという記録が残っている。レーダーから消えている間に、何らかの爆発現象があって、それが公にならないように、工作している節があるから、ロシア内部の暗殺部隊による犯行と言うのもあり得る状況だな。もしくは、ロシア国内に入り込んでいる西側スパイの工作か」
ギブソンは、深層につながる情報を精査しながら、実相に迫ろうとしている。安音は、珈琲とグラスヘッドバターと蜂蜜で作ったオートミールクッキーをギブソンに差し出した。
「飛行機はずっと使ってなかったし、緊急の整備と言うのは、暗殺目的も含めてのチェックでしょうね。それを潜り抜けて、爆発物が仕掛けられるものかしら。見つけられにくい、携帯電話なんかのありきたりのものをどこかに仕込んでいて、その作動によって何かが起こるなんてことはないのかしら。」
「そうだね。尾翼の内部に小さな爆発物を仕込んでいたのかもしれない。バランスを崩しているからな。モスクワからワグネルの本拠地に帰る飛行だったらしいし。事前に、尾翼に仕込まれたものまではチェックはできないだろうし。いずれにせよ。事故ではなく、暗殺であることは確定だ。」
「それにしても、誰が犯人なのかしら。」
安音は、オートミールクッキーに手を伸ばしながら、話しを続けた。
「日本のマスコミは、ロシアと米国の報道をチェックして、墜落に関与できる可能性から、プリゴジン氏の個人的なパイロット、ステパノフ氏が第一容疑者として報道しているようだ。彼は、当日のフライトには乗っていない。二番目は、アメリカとウクライナの情報筋から浮かび上がった人物。ロシア軍諜報部隊の責任者、アベリヤノフ氏。過去の暗殺事件にも関与しているとの西側諜報のリストに載っている人物だ。三番目は、BBC報道によると、西側国防筋の見方として、FSB(ロシア連邦保安庁)が狙った可能性が高いとのことだ。いずれにせよ、ロシア国内の人物にしか絞り込んでいない。」
「元ロシアスパイ、リトビネンコはプーチンの政敵の暗殺命令を拒否して亡命。亡命先で、2006年に放射性物質で中毒死しているようね。あくまで、西側報道だけど。プーチンがやった。プーチンがやったという物語を作り出すために、西側DSスパイがやった可能性も否定できない状況だけど」
安音とギブソンは、報道で作り上げられる物語に慣れきっている。西側のストーリーをうのみにはしない。スパイ合戦では嘘がつきものなのだ。
「それにしても我々の国の学者コメンテーターは、色眼鏡を外して、歴史的事実をありのままに見るということができていないな。コロナ騒動でも、洗脳社会の弱さが78%の接種率につながっている。日本だけだよ、いまだに打っているのは。それほど、情報弱者だということだ。ロシア、ウクライナ戦争の発端も、いきなりロシアがウクライナに攻め込んだ訳ではない。ロシアは、新ロシア派が暮らす東のロシア語を話すロシア人からの要請で、独立戦争をサポートしているという構図なのに。その延長線上で、アフリカ諸国とも連帯し、覇権を伸ばそうとしている。これが、西側の利権の切り崩しと写っているから、プーチンさんが許せないのだろうよ」
「ブリックスの台頭に連動して、ニジュール等のアフリカ諸国は新植民主義から独立しようとしている。米国DS実業家とフランスは、アフリカ諸国の国民から長年の搾取の経験から嫌われている。 アフリカ諸国が、事実上、西側の枠組みから離反しないように、別の意味の植民地である日本へ、アフリカにお金を出すように命令した。岸田影の潜在意識が、日本から資金を出すよう手配した。 植民地日本から出させたお金で、アフリカ植民地に金を渡すことでつなぎとめようとする戦略。アベノミクスの時代から、特に顕著に、米国DSはつけを、主権回復を考えない、独立する気概がない日本に押し付けているのに、政治は、今だけ、ここだけ、自分だけ良ければいい政治家だらけ。安部晋三がどんだけ、日本からお金を海外にバラまいたことか?こんなからくりにも気づかないなんて、日本人の知性も地に落ちたものね」
「そうだね。僕たちが考案した、悪魔学と神学という識別ツールをはやく、普及しないと、覚醒は程遠いということか?日本人の相対主義は、影を光とみるからね」