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「ワグネル関係者管理の通信アプリ【プリゴジン2023】が、プリゴジン氏が同機に乗っており遺体が確認されたと投稿したらしいわね」
 いつものように、安音は、ツインソウルのギブソン君に最新情報を伝えた。
「自家用飛行機に電磁波攻撃が加えられ、墜落させられたように映像では見えるね」
 ギブソンは詳細をSNSの映像で確認して、感想を述べた。何らかの攻撃がなければ、墜落はしないだろうとの推察から、真っ逆さまに、落ちていく飛行機の姿から、電磁波攻撃が浮かび上がったのだろう。
 「いつものように、日本のマスゴミは、何の根拠もないのに、プーチンの仕業だと決めつけているわね。本当にそうかしら?大規模反乱を企てた訳だから、ロシアとしても、根っこでは、まだ信用しきれていなかったことは確かだと思うけど」
「ロシア政権内部にも、300人委員会カルトのスパイが存在しているだろうからなぁ。プリゴジンの動向についての情報を知りえた者にしか、犯行は不可能だろうから。西側の情報スパイが入手できないこともないだろうしなぁ。まだ、何とも言えない。」
 安音は、ギブソンに、ミキ発酵飲料を差し出した。
「おととい、サツマイモのすりおろしを仕込んだミキよ。ジューサーにかけて、飲みやすくしてあるから。これでも飲んで、二人で犯人像の推察を働かせてみない?」
「ああ、いいね。脳にエネルギーが欲しかったところだよ。」
 安音は、ナッツアカラルトとブラックチョコレート、チーズケーキも机の上に出した。
「ロシア犯行説を裏図ける根拠って、どこかに見つかった?ロシア非常事態省によると、10人全員が死亡したとの報道の速報が速かったようだけど。西側報道は、8人の死亡確認と濁しているようだし。それと、第15回BRICS首脳会議本会議におけるプーチン大統領の演説の直後というタイミングも気になる。通貨戦争の真最中だから、敵対する勢力、つまり西側DSの仕業だとの見方も成り立つわ。」
「ロシア側は、ロシアの英雄かつ祖国の真の愛国者であるエフゲニー・プリゴジン氏が死亡したと発表し、ロシアの裏切り者の手によるものという認識を示したからな」
「プリゴジンは、DSに使えると睨まれて、反乱を唆され、西側DSと契約して、犬となって、モスクワへの進軍をしたわけだから、DS側から見ても、裏切者よね。5月の戦勝記念日にモスクワのクレムリンへのドローン攻撃に成功した者には、7千万円の懸賞金をかけていたのが、ウクライナの銀行家だったわね。300人委員会カルト、つまり、DS本拠地は、どうも本気でプーチン政権を倒したいらしいわ」
「その一方で、ロシアの中枢部にとっては、ワグナーは、いつ反乱を犯すかわからない存在として睨まれていたことは間違いない。ワグナーPMCの指揮官らもこのプライベートジェットに乗っていたということだから、ワグナー刷新という意味合いがあったことも推察できる。3年前には、プーチン氏の“政敵”が「毒を盛られた証拠」があると言っているしね。彼が嘘をついているとは考えられない。プーチンの中枢部に悪魔教がいることは間違いないよ。誰もが、プーチンの心の中を垣間見たいと試みているけれど、彼は、潜在意識をあからさまにすることはない。慎重派だからなぁ」
「ソ連邦が崩壊したことについて、プーチンは以前、20世紀最大の地政学的悲劇と呼んでたわ。冷戦の終わり方についても、東方拡大はしないとの約束が破られたと彼はひどく憤慨したままだし。ロシアが領土の4割を失い、1000年以上かけて積み重ねた影響力、帝国が西側DSによって、切り崩されている。彼は、このままの状況を放置したら、ロシア文明という帝国が無くなるという、彼の魂の中での葛藤、勢力争いが続いているようね」
 陰謀論界隈で囁かれている情報を、安音とギブソンは、慎重にその情報を識別し、神学と悪魔学という特殊なツールを使って、さびわけをし始めていた。その結果、フェイクニュースの陰謀のやり口には、すでにかなりの知見を蓄積していた。地政学的歴史の識別において、偽の情報を忍び込ませる勢力のやり口に騙されたら、そこで負け。深層真理は闇の中に葬り去られるのだ。二人は、霊性を使って、共同体として近現代史を紐解くことを心がけ、二人のミステリー小説作家というキャラクターを使って、発表していこうとしていた。慎重に、慎重を、きしていても間違いは出てくる。二人が対話することによって、その間違いを最小限に留めようと話し合っているのだ。だから、二人の間で真理への妥協は一切ない。
「エスタブリッシュメントの勢力争いの中では、いつも毒が盛られる。日本の天皇勢力では、炭疽菌だよね。孝明天皇は体中のすべての穴から出血する特別な毒が盛られたみたいだけど。呪いのエネルギーも加わっているようだね」
 「地球史は、お金持ち集団による陣取合戦にあふれていて、陰謀が渦巻いているのに、日本人の多くは、平和ボケのまま、何も知ろうとしていない。300人委員会カルト、イルミナティカルトの実在は、諜報活動員であったジョンコールマン博士や、政治思想家のユースタスマインズなどにとっては、ありありと悪魔思想の集団が、歴史を牛耳っている実態を見ている。安部晋三さんも日本を骨まで食い尽くすために、彼らの手によって暗殺されたんだろうことは、明白なのに、気づけていない政治家だらけ。あのタイミングと、自民党圧勝へと導くやり口などは、悪魔学の匂いがプンプンしているのに」と安音は感じている。

 ジェット機が墜落する前日の22日には、プリゴジン氏に近いとされる、ウクライナ侵攻で軍の副司令官を務めたスロビキン航空宇宙軍司令官の解任が報道された。墜落の数日前には、プリゴジンが占拠したロフトフ州の戦略拠点をプーチンが訪れている。数日前には、プリゴジンは、アフリカにいて、「ロシアを偉大なる国にする」と、長い年月アフリカを植民地支配してきた西側からの独立を支援する軍事会社としての展望を語っていた。

 タス通信によると、ロシア軍は、ウクライナの意思決定センターを高精度兵器で集団攻撃し、攻撃の目的を達成した。さらに、ロシア軍は、この24時間で、ケルソン、ハリコフ、ドニエプロペトロフスク地方とDNRにある4つのウクライナ弾薬庫を破壊した。ロシア国防省報道官によると、ロシア軍の作戦・戦術航空部隊、ミサイル部隊、部隊群の大砲は、日中、153の地域でウクライナの人員と軍事装備を攻撃したわけだから、プーチンのロフトフ州の訪問は、この作戦に関わる指令だったとも考えられる。さらに、この攻撃に対しての報復作戦として、DSとウクライナが共同で、プリゴジンの組織を壊滅させる目的で、秘密作戦を繰り広げたとも考えられる。これらの事実は、西側の報道には決して乗らない歴史的な出来事なのだ。歴史的な出来事の筋を追っていくと、深層究明に近づける。地球の上の市民が本物の情報による推察を働かせると、おのずと真理は浮かび上がってくるものだ。それを闇に葬り去り、都合の良い物語の情報を垂れ流すのが、西側DSメディア工作、「モッキンバード作戦」なのだ。ロバートFケネディJRがこれらの闇を暴露しているのだが、日本のマスゴミ大手ではまったく報道されない。
 
 プリゴジン氏ら10人が死亡したことを受けて、ロシアのプーチン大統領が2023年8月24日、遺族に哀悼の意を示したことを、英BBCが報じた。報道によると、プーチン氏はウクライナ東部親ロシア派幹部との会談で、墜落について24日の朝に知らされたと説明。「捜査当局が調査する予定だが、時間がかかる」と話した。プリゴジン氏について「有能な実業家だった」と語ったという。

 米国防総省のライダー報道官は24日の記者会見で「プリゴジン氏は殺害された可能性が高いというのが、我々の初期評価だ」と語った。墜落の原因を地対空ミサイルによる撃墜だとする報道については「その情報は不正確だと評価している。地対空ミサイルが使われたことを示唆する情報は何もない」と述べ、否定した。

 米シンクタンク「戦争研究所」(ISW)は、「プーチン大統領がロシア軍司令部にプリゴジン氏の飛行機を撃墜するよう命じたのは、ほぼ間違いない」と分析した。「プーチン氏の許可なしにショイグ国防相ら軍の関係者がプリゴジン氏を処刑する可能性は、きわめて低い」と主張。その上で、「ワグネルのリーダーの暗殺は、独立組織としてのワグネルを排除するための最終段階だったとみられる」と指摘。また、プリゴジン氏らの「暗殺」は、「ワグネルの指揮系統とブランドに劇的な影響を与えるだろう」と述べた。ワグネルの指揮官や戦闘員らが身の危険を恐れたり、士気が低下したりする可能性にも言及した。

 安音は、これらのマスコミ情報から、ギブソンに語り掛けた。
「ワグネルがグローバルサウス躍進の中、アフリカで軍事作戦を繰り広げることを一番嫌っていたのは、西側DSだということ。通貨戦争では、ブリックスが、国際基軸通貨の地位を、これまでの西側から奪い取ろうとしており、それが成功している。当然、これまで地球覇権の利権を持つアフリカ諸国を手放したくないと考えている。もし、アフリカや南アメリカ諸国が、ブリックスに加盟することになったら、完全に、地球の通貨戦争は、多極化から逆転へと移行する。この通貨戦争において、第三次世界大戦に至る軍事衝突は必須であることが見込まれていた。帝国主義と帝国主義の衝突だから、陰謀と暗殺に満ちている。私は、西側の仕業だと思うわ。この暗殺劇はプーチンが仕込んだことで、プリゴジンらが生きていて、ロシアが彼らを裏へ隠したという説もあるけど、航空機墜落現場の映像を確認すると、一人は焼け死んでいた。西側の反応を見ても、プーチンの犯行であるという物語が暗躍していて、この戦争において、これまでもガス利権をめぐって、ノルトストリームの爆破は証拠の精査でCIA工作であったことは間違いないし。ウクライナのダム決壊も西側の仕業。どちらもロシアへの打撃となっているから、プリゴジンの組織解体は、プーチンのアフリカ政策に打撃を与えているという観点から、西側の暗殺だという推理が成り立つと思うのよ。ギブソンはどう思う?」
「そうだな。整理すると3つの可能性があるということか。一つは、プーチンがプリゴジンの独走を嫌って暗殺を指示したという説。二つ目は、プーチンがプリゴジンをアフリカ諸国での衝突に備えて、ロシア帝国の復興の軍事部門へと派遣する意図で、この暗殺工作によって、裏へ隠したという説。三つめは、西側が、プリゴジンの裏切りへの報復、ロシアによるウクライナ大規模壊滅作戦への報復、米国の裏にいるDSとウクライナ軍との共同作戦でプライベート飛行を打ち落としたという説。これ以外にはなさそうだね。僕も、これまでの報復合戦の一環と考えるので、三つ目の説が有望だと思うな。米シンクタンクの表現がフェイクの匂いがするのもいつもの常套手段だしな」
 安音も冷静なギブソンの推察に同意した。
「いつものように現れる、ジョンFケネディJRが生きているとか、ヒットラーは生きていた説とか、プリゴジンは生きていたという説を唱える人々は、客観的と言うよりも自分の主観の中の世界観に従って、述べているだけという感じだから。ロシア報道官が嘘をつきとうすことは可能だし、一人の遺体しか映像では確認していないし、まだ、確定とまでは言えないけれど、ロシア秘密作戦説の根拠も乏しいのが実相ね。」
 安音とギブソンは、さらなる情報精査を待たないと結論は出ないという結論に達した。
「じゃあ、二人で、アカシックレコードにアクセスしてみる。」
 冷静に霊性を頼りに、創造主からの啓示を頼りにしている二人にとって、この顛末は必然。
「さあ、祈りましょう。神様がきっと教えてくださるわ」
 歴史の深層に迫る霊性をお与えください。聖霊よ、来てください。
二人は、イエスキリストの父なる神様への信頼に基盤を置いているので、祈りを合せて、深層の闇に飛び込んだ。



「プリゴジンの代理人として海外でワグネルの輸送ロジスティクスと民間プロジェクトを監督し、ロシアへの軍需品移転で米国の制裁を受けていたヴァレリー・チェカロフは、2015~17年にワグネルに加わり、シリアで戦っていた戦闘員も含まれていたと語ったそうね」
 安音は、さらなる報道に接して、その情報の精査について、ギブソンに語り掛けた。
「そうだね。ロシアの野党系メディアの報道だということだから、報道主体の思想も考慮に入れて、考えてもこれはアフリカ軍事会社としての権力闘争の影も出て来たみたいだね。ロシア国防省は最近、アフリカと中東でワグネルに取って代わる民間軍事会社を結成し、ワグネル戦闘員を引き抜いていたとの西側の情報の出し方から見ても、国防省とワグネルの対立をあからさまに浮かび上がらせているね」
 ギブソンは、西側の犬メディアによるフェイクニュースには、簡単には引っかからない。
「ワグネル最高指導部の集団暗殺はワグネルの独立性を排除するための最終段階であった可能性が高いとISWは指摘するというふうに、米国シンクタンクなどの西側情報を垂れ流して、ストーリーを演出しているメディアジャーナリストのことね」
プリゴジンとウトキンはワグネルの顔だった。彼らへのロシア市民による献花が設けられたことによって、ロシア当局によって、彼らの死亡を確認したことを意味しているからね。プーチンの直接のメッセージを見たが、冷静だね。戦争中に、軍事作戦の最前線にいる者への非難は死活問題だから、軍内部の敵対にも直接的には触れない。しかし、軍からの支持なしには、軍事作戦は行えない。特に国防省の意向により人事には、従わざるを得ない立場だ。彼は、頭がいい。必要なメッセージだけに集中して、落ち着いて、調査の進展を約束している。さすがの大統領の器だよ」
 
ギブソンは、人格の裏を深読みしたりはしないで、ありのままを見つめる傾向がある。プーチンを嘘つき呼ばわりしたりしないのは、どこか、彼への信頼感があるのだろう。
「それにしても、テレグラムに投稿されたロシア外務省公式報道官の声明が気になるわね。8月22日から23日の未明にかけて、無人航空機3機がモスクワへの攻撃を試みたらしい。その内、2機は、モジャイク地区とヒムキ地区の上空で防空システムによって無力化されたが、もう1機はモスクワ国際ビジネスセンター「モスクワシティ」で建設中の複合施設に命中した。この空襲の結果、建物には一部損傷があったが、人命に被害はなかった。8月23日の朝には、ベルゴロド州(ロシア西部)のラバ村が2度にわたって攻撃された。2度目の攻撃で民間人3名が死亡した。我々は、これらのテロ攻撃を強く非難するとの声明発表よ。」
 安音は、notoの記事からの情報をギブソンに伝えた。
「そうだったのか?やっぱり通貨戦争の激化がモスクワやロシア国内への攻撃として続いており、プーチンさんはその一環として、西側の破壊工作として、プリゴジンへの撃墜事件と捉えているんだね。やっぱり、プーチン指示の暗殺はないと思うな。国防省とプリゴジンの敵対関係に関しては、まだ、筋としてあるかもしれないけれど。調査の結果を待つと言っているからね。プーチンも国防省筋を捨てていないという訳か?」
「そうね、もしくは、国防省筋の中に、西側カルトのスパイがいて影響力を持っているのかもよ。セルゲイ・ショイグ国防大臣との絆は目的を一つにしているツインソウルの魂というぐらい、深いみたいね。彼は、この戦争の出陣の時に、十字を切ったわ。二人は、西側のドラゴンの征伐に関して、心を一つにしているように見えるわ」
「ところで、ショイグ国防大臣と言えば、2011年3月11日の東日本大震災ではメドヴェージェフ大統領の指示で援助隊を組織した。同年7月に原田親仁駐ロシア連邦大使と会談し、日露両国が共同で災害対応体制に関する整備が必要との考えを示した人物だということがウイキペディアに書かれてある。これは、ロシアが、東日本大震災の核汚染問題に関して、国際協力に名乗りを上げていることなんだ。この重い意味がわかるかい。ロシア科学は、核種ごとに違う核の無害化の周波数を突き止めている国なんだ。この技術があれば、日本は救われるんだよ。アルプスの処理水の海洋放出を日本政府が何度も公開していて、本格的な放流が始まろうとしているこの時、日本の頼みの綱がロシアにあるのに、ロシアとの外交をこじらせてしまった岸田政権の愚かさは、マインドコントロールを受けているとしても、戦争犯罪級だよ。平和に対する罪と言う観点から、日本国民から訴追されてもおかしくない行動を繰り広げている。」
「つまり、鳩山さんの出番ね。彼は、ロシアの日のセレモニーパーティにも招かれ、出席している。その場で、ロシアが特殊作戦に乗り出した経緯も尊重するとの発言をしているわ」
 安音は、国際分析のために、何が動いているのかを逐次、情報招集している。これらが、後に、大きな歴史的な転換になるだろうことを予測しながら、ロシア、ウクライナ戦争の事態の推移を見守っている。
墜落したプライベート機に搭乗していた女性CAは事故当日、家族に向けて緊急の修理により離陸が遅れていると連絡していたそうよ。」これどう見る?」
 
「そうだね、何らかの工作が飛行機内に仕込まれたことは間違いないようだね。電磁波攻撃と応答する何かかな?衛生とか、遠隔からでも操作できる何か?と僕は見るね」
 ギブソンの洞察は、続く。
「現代の戦争は、旧来型の技術をはるかに超えている。対空ミサイルで撃ち落としたとなると、距離に限界性があるけれど、それらの兵器ではない技術だとしたら、犯人像が変わってくるわけだ。無人航空機がロシアの国際空港の施設を攻撃したり、クレムリンを攻撃したりする対空防衛システムが張り巡らせられているわけだけど、それらは、すべて電磁波環境によって作られている。つまり、電磁波環境汚染エリアを創らない限り、これらの防衛システムは機能しないということ。山口県に、北朝鮮からのミサイル防空システムを導入しようとしたときに、住民の問題意識はここにあったからね。」
 ギブソンと安音は、国際分析はありのままに正確に地政学的現象としてとらえた上で、主体的にどうアクセスするべきかを情報提供する必要があると考えている。マスゴミのゴミ情報の中にも事実はあるし、ゴミの解釈が混ざり合っているから、識別能力が大切だと考えている。この「アンネの法則」の国語力が身に着けば、平和を作り出す子ども達が世界中で活躍して、思想信条と独立したウインウインの関係性のネットワークを構築し、闇の活動を逆転できるとも考えている。だからこそ、闇の帝国の嘘には敏感なのだ。

「ところで、プーチン大統領、アフリカ6カ国に2万5000トンから5万トンの穀物を無償提供すると発表したわね。定刻覇権国との友好関係を示すこうどうだわね。プーチンは、本気でアフリカ諸国の独立を支援し、西側DSの植民地から解放しようとしているとも読めるわ。グローバルサウスの躍進の背景には、中ソ大国によるブリックス体制の地球支配との密接な関係性があるようね」
「そうだね、この暗殺は、グローバルサウスの経済の躍進と共に洞察を働かせるべき問題だね。」
 ギブソンは、通貨戦争の構図をどう読むべきかに、まだ結論を出していない。ロス家をビックブラザーとする中央銀行は、これまでにも、戦争産業を唆して、敵対勢力の両方に資金援助をして、社会混乱をもたらし、その漁夫の利を得ている。ロシア、中国の中枢部に、西側スパイが侵入していることも間違いないわけだから、ブリックスヒーローが西側の中央銀行支配をぶっ潰すために、世界構造を市民本位に変革してくれるとみるのは、どうかなという疑問を抱いている。
「プリゴジンの多角企業体は、農業の分野から兵士への食糧供給に至るまで、食と密接に関係しており、プーチンが支援していたアフリカ諸国はプリゴジンの会社を受け入れている国々らしいから、プーチン体制とプリゴジン体制とは、目的を一つにしていたことは間違いない。プリゴジン体制がロシアを偉大にするとの最後のメッセージを残したようにアフリカでの展開を準備していた段階だということは、プリゴジンの死は、ロシアにとっては打撃。西側にとっては、してやったりという構図になるわけだから、西側の暗殺だという決定的な推察が成り立つと思わない?今、グローバルサウスがブリックス通貨体制に組み込まれて行っていることにいら立ちを感じているのは、300人委員会カルトの側よ」
 安音は、推理小説でよくある誰が経済的な得を得るかという観点からの暗殺劇の犯人の推定を述べた。